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ナーローパの生涯と教え
チベット語から訳される
口頭伝授に基づく哲学的解説付き
ハーバート・V・グェンサー著
シャンバラ出版
1986年
目次
前書き
序
第一部 THE BIOGRAPHY
すべての哲学者であり聖者である者の宝石の王冠
偉大なる学者ナーローパの驚くべき生涯
I ナーローパの誕生
1) 場所
2) 彼が生まれた高貴な家系
3) 王家の両親の特性
4) 誕生の細部にわたる不思議な現象
II ナーローパ、世界に名を上げ、宗教生活に入る
1) 在家の弟子として戒を受け、教学の五つの部門を修める
2) 両親を喜ばせるために、ティ・メ・マ(ヴァイマラー)と結婚する
3) 再び世を捨てて完全に戒を受け、真理勝者の教義を太陽のように輝かせる
4) 金剛座から仏教を広め、異教徒を打ち負かす
III ナーローパはいかにして偉大なる自己否定をなしたか
(1) 如意宝を浄化する。自分自身であるように、それ自体の中にいること。よい属性と悪い属性から
(a)熱烈な信と揺らぐことのない情熱を持ってグルを探しながら、十二の小さなヴィジョンを見る
(b)自殺の試みと、次の生でグルに出会う決意
(c)ティローパに出会い、弟子として受け入れられる
(2)象徴の理解によって、成熟へ至る道としての、如意宝を明かす
(a)見せられた瞬間にこれらの象徴を理解することによって
(b)象徴と、その説明によって示される四つの確証の意味と、それによっていかに真の精神性・霊性が輝き出るかを理解することによって
(3)自己否定の苦悩を経て、自由の道を歩く
(a) グルの教えを完全に得て、自己の心をグルの精神性・霊性に合わせるために彼が取った十二の偉大なる行為
1 普通の如意宝
2 一つの価値(意義)
3 誓約
4 神秘的な熱
5 幻(apparition)
6 夢
7 放射する光
8 ポア(transference)
9 復活
10 永遠の喜び
11 マハー・ムドラー
12 中間状態
(b) ナーローパ、言葉と思考を超えた行動をするよう、ティローパに教えられる
(c) ナーローパ、「偶然」の意味を理解する
1 心によって創り出されたすべてのものによって欺かれる、という事実について述べる
2 当惑が超越に侵食するかもしれない、という恐怖から、解放されるよう、懇願する
3 サムサーラとニルヴァーナの現われに、良きにつけ悪しきにつけ執着することを拒むことに関して述べる
4 執着を捨てることによって、すべての帰属を切り捨てることができるようになるよう懇願する
5 それをそれ自体で指し示している超越に関して述べる
(d) ナーローパ、行動するよう勧告される
(4) ナーローパ、成熟と自由に至る道を教えられる者たちを定める
(5) ナーローパの死
(6) マルパ、口頭伝授を受けて、チベットに教義を広める
第二部 哲学
タントラとは何か
タントラの経典を訳す上での問題
ナーローパの修行の理論的内容
1 普通の、如意宝石
2 一つの価値
3 誓約
4 神秘的な熱
5 幻
6 夢
7 放射する光
8 ポア(transference)
9 復活
10 永遠の喜び
11 マハームドラー
12 中間状態
付録
注
図書目録
索引
1 チベット語とサンスクリット語の専門用語
2 題目
西村注:今回収録されてるのは(というのか、私が持ってるのは)、Uの「注」まで。「図書目録・索引は無し」