「箱根旅行記」 by沢木 晃
(なお、登場人物は本に出た人は本における名前、出ていない人は以前のカナリヤ
の詩でのペンネームで書かさせていただきました)
今回のカナリヤの会合、五周年と本の出版記念をかねて箱根一泊旅行となった、泊りがけでのイベントは初とのこと。
当日、朝8時に小田急線の新宿駅で待ち合わせ、永岡辰哉くんを発見した僕は、2人でみんなを待っていたのだが誰も現れない、二人で(遅いなー)と思いつつ、ふと前にもらった案内の紙を見ると「地下改札」と書いてある!! ということで、間違えて「地上改札」にいたバカ2人は急いで地下改札へ、そこにはすでにみな集まっていた・・・
が! 一人いない! 誰かと思ったら天野一人くんだ! 渡辺恵美子さんにかかってきた電話によると「前日まで引越し作業してて、今日朝8時に起きた」とのこと(おいおい待ち合わせ時刻じゃねーか)
そのまま一同は天野君を残し、いざ電車へ、隣の席のアベックがいちゃいちゃするのを横目に見ながらおしゃべりタイム、チケットの都合で別の車両になった酒木光一郎さん、河本誠さん、jupiterさんらはホロスコープを眺めながらなにやらマニアックな議論をしてましたが・・・
なんだかんだでひとまず箱根湯本に到着! ここで例の寝坊男の到着を待つ、みんなは喫茶店に行ったのだが宿に温水プールがあるから泳ぎたい人は水着持参という連絡を受けてたにもかかわらず水着を忘れた沢木と元○○さんは水着を購入に商店街へ、みやげもののお店ばかりで(売ってるとこあるのかな?)と不安になったが無事に購入。
そしてまた一同と合流し駅へ、待つこと数分、天野くん登場! しかも作務衣姿だ。 インドに数ヶ月行った過去を持ちながら本人曰く「いやー最近、日本の文化もいいと思って」。全員そろったところで登山鉄道乗車、あいにくの雨だが、雨に濡れるあじさいというのもなかなか乙だね^^
終点の強羅に着く直前、天野くんが同じ車両に乗っていたギャル三人のうちの一人に話しかける(ん?ナンパか?)と思ったら、なんでも大学時代の同級生らしい、すごい偶然ですねカルマですねー
本人曰く「これでカナリヤの旅行じゃなかったらあの三人に付いて行ってますよ」
ケーブルカー・ロープウェイと乗り継いで大桶谷へ、吊りものの乗り物が嫌いな沢木
はすぐに(自分の時に事故が起こるんじゃないか?)とネガティブな思考をしてしまう、
「いやー天界から落ちてきたカルマがあるから高い所が苦手なのかな?」
とオウム的なギャグでやりすごし到着、ふりしきる雨の中、硫黄の臭いがたちこめる谷を歩く、途中(この付近は有毒ガスが発生します長時間いると体に良くない)みたいな看板を見つけた人が「うっ!!毒ガスだ!」と笑えないブラックジョークを言い出す。名物の黒い温泉卵を食べ寿命を7年延ばし、昼食をすまし一同は宿へ。
宿へつくと、窓から滝本さんが「おおーーーーーい」と子供みたいに手を振ってましたが、その手にはしっかりと缶ビールが握り締められていましたとさ、しかも安物っぽいジーパン姿。宿に着くとつかの間のくつろぎの後、プールへGO!! しかしせっかく水着を購入した元○○さん(本の「海」を書いた人)は長旅の疲れか先程の有毒ガスのせいか知らないがダウン! あの苦労はなんだったのか?
プールのメンバーは、沢木、永岡、酒木、jupiter、天野、渡辺、そして人妻ライターこと松本浩美女史だ。
ホテルの廊下からプールが見えたので、僕が「あっ白ビキニの女がいるぜ!!」と叫んだのだが興奮してたのは僕一人でした、あーあ。
着替えをすましプ―ルへ、すると酒木&jupiterさんがいきなりバシャバシャ水しぶきをあげて泳ぎまくる。なんでも酒木さんは元水泳部だったそうで、(確かに体型がスイマーしてました)2人のはしゃぎぶりに戸惑いながらひとまず傍観、するとヴィーナス2人が登場!
しかし一人は学校のスクール水着みたな水着で、一人は幼稚園児のようなフリフリ系の水着だ。(やっぱあの白ビキニいいよ)と思いつつ
「この水冷たいねー温水じゃないのー?」
とブーたれて、なかなかプールに入らない。
女性2人に業を煮やした沢木はヒクソングレイシーばりの前蹴りで2人をプールに落とす。(そして滝本さんは女性の水着を見た後、とっとと消えました)
渡辺さんと平泳ぎの競走をするが、「化粧が落ちるから」と顔を水中に入れないではオウムの現役の女の子に(来世はカエル!)と言われた沢木には勝てねえぜっ!!! ひさびさに泳ぎ、ついでに松本さんに水中バックドロップ(故ジャンボ鶴田流)をかましてプールタイム終了。
僕らが泳いでいる時、プールサイドにいた子連れの人妻が、僕らが出た後に泳ぎはじめたのを見て、永岡くん曰く
「野獣どもに水着姿を見せたくなかったんじゃない?」(うーーん納得!!)
風呂、食事の後は一同が部屋に集結して宴会だ!(なお北海道君も夕方に到着しました)宴会とはいいつつ、本の感想を一人ずつ述べたり、本を作る過程での反省点の議論などまじめな事もしました。
それが行き過ぎて、jupiterさんが「本の中の年表、ここちょっと違う」と細かいことを言い始め。(厳密に言えば「91年5月のインドツアーは高弟しか行ってないですよ!」ということだったが 久々に高弟という単語を聞いたような気が・・・) それに反応した仕事熱心な岩波書店の坂本純子女史(水着姿も浴衣姿も見れなくてちょい残念)が赤ペンを持ち出して持参の本に書き込みまでし始める始末。
あまりに雰囲気が堅いのでまた普通の宴会のペースに戻すのだが、長すぎてあまり覚えていない、占星術の話ししてるグループもあれば、チベット密教論議してるグループもありで、滝本さんが坂本さんとツーショット写真を撮りたがっていたので撮ってあげました。そう言えば、宴会中に、僕と松本さんは恐れ多くも滝本さんに、タバコを買いに行かせるパシリ役をやらせそれを見てた坂本さんが大笑い^^。まあ普段、会に対する批判の中で「カナリヤは滝本真理教」「グル滝本とその取り巻き」などなど言われてますが、まあこの件だけでもそれの反証になるでしょうか(笑)? 「キャビンマイルド買ってきて!」「サムタイムのライト!」
その後は部屋の中を行ったり来たり場所を変え、いつのまにかソファーで酔いつぶれていたような、ただ酔った松本さんが「あーこいつ寝てるわ」と言ってるのは聞こえたけどその松本さん、酔いつぶれて男部屋に寝てしまう、しかも酔いながらもふとんをきちんと敷いていました。しかし誰も女として意識する者はいなく、逆に、滝本さん曰く「ふとんごと廊下に出しましょうか?」とのこと。
しかし口ではそうは言いつつ、カナリヤの会の男性は優しいフェミニストなので、この泥酔女のためだけに6畳か8畳の部屋を与えて醜い寝相を公にしないように襖もしっかり閉めましたとさ(これで外鍵だったら監禁ですが・・・・)
なんか話題が
- 坂本さんの人生を変えたタイの屋台のラーメン
- 坂本さんの旦那本人が知らない、坂本さんを惚れさせた10秒(20秒だったか
な?)
のことで盛り上がってたらしい、特にその10秒に関しては、滝本さん、北海道くん、○○さんが勝手に盛り上がって、消灯してるのに、ふとんに入ったまま連想ゲームというか当てっこをして騒いでいた、まるで小学校の修学旅行のように。ということでいつのまにか1日目の夜はふけていく。
◎二日目
二日目は前日の雨もあがり良い気分、朝風呂ですっきりした後、メロンがあったので頂く、メロンということでさっそく、ソファーの上であぐらかいてメロンを食うという誰かの真似をする人がいたので(ほんとはけしかけたのだが)写真におさめる、またいきなりハタヨーガをやりだす輩もでてきたので、それも写真におさめる。
それが行き過ぎて「ダルドリーシッディの瞬間を撮ろう!」ということになる。
朝っぱらから何をしてるんでしょうかこの集団は。一人は嫌がっていましたね。メロンを取りに来た坂本さんもひきつった顔で苦笑い。滝本さんは滝本さんで「ここからのアングルがいい」とカメラテクアドバイサーになってましたが。
朝食の時、酒木さんが「あれ昨日の白ビキニじゃないですか?」と僕に耳打ち。酒木さん、なんだかんだ言って実はナンパ師?でも口だけの沢木は何も出来ないシャイマン・シンドロームなのさっ。
この日は、早帰りを別に9人で芦ノ湖へ、まずは足漕ぎスワンボートひさびさの運動で足がパンパン! しかし男三人でスワンボートの中でギュンギュン詰めになってる姿は全然、絵にならないー、でも気持ちよかったですが。
その後箱根神社へ、ここは階段を降りるとそのまま湖へ出れるのだが、ここをインドのガンジス河と勘違いしたのか、天野君が突然、上半身裸で沐浴を始める、それにつられてカナリヤの会精神世界派3人ぐらいが同調。ボートに乗って近づいてくるカップルの目が点になってましたし、滝本氏も苦笑いです。一方のカナリヤの会日常まったり派は各人バラバラに楽しんでました。
その後、関所、大観山と巡り、小田原駅で滝本さんと別れる、また小田原では乗る電車の違いで一部のメンバーともお別れ。
こうしてみなそれぞれ再び日常に戻っていく、ハレの日は終わり。
電車のシートにもたれて、窓の外の夕日を見ながら、心地良い疲れを感じる僕であった。
またこういう機会があってもいいなーと思うのであった。
終わり(また最後、息切れした文章になったなー もう一人誰か旅行記書いて補足
してくれい!!)