Vol.20 「洗脳?(2000.2.13)」 

 10日に発売された苫米地英人氏の「洗脳原論」(春秋社)、なかなか面白いね、例のK元巡査長のビデオ問題及びオウムシスターズ三女告発の時は「カウンセラーとしての倫理がない」とか「麻原に変わるグルになってる」とアカ及び既存の心理学者の人に叩かれてたが・・・・・。
 まあ下半身の問題は別として、今回の本はまあまあ面白いね、ただ理系用語が多いけど。
 読みどころとしては

 がなかなか面白い
 マインドコントロール、洗脳に関しては
 と同時に
 と述べている。
 でも自分も前回、(確かに、いろんなやり取りの中で、返報性、好意性、一貫性とコミットメント、権威性、希少性などのビリーフシステム変化のテクニックが使われたにしろ、どうしても「信仰の下における主体性の放棄」「共同体 の空気による無思考に対する慣れ」「教祖と信徒の共依存」という観点で考えてしまう) と書いたからなー

 また

て詳しく書かれたのを読めるとこもなかなか興味深い(彼女は西信徒庁長官だったから縁があったから)
 でもさ〜、彼が言うオウムの「アンカー」「トリガー」が取れたのは良いけど
渓谷に魚釣りに行き、釣った魚を「私さばきます!」と元気よく言って
 とか、それを
脱会したといういい証明になると考えて、ビデオに撮っておいた。
 とか言うのは???? なんや? 脱会の証明に殺生するんかい? と首を傾げたわ。 あと麻原の写真を破くにしてもはっきり言って信仰が続けれるなら、「麻原の写真を踏め!」と言われたら平気で踏みますよ堅い人は。要は「心」の問題で、外的行為はカルマとしては残るがそれで信仰が保てればそれは善業という考えですから。だから昔のキリシタン弾圧のようなものはあまり意味がない。そこらへん公安調査庁は知ってるのかな? 現にうようよいるじゃん「脱会しました!」とか言って「帰依」してるヤツ。  ところで苫米地氏、本の中で
  • 元オウムにチベット密教を薦めるのは、LSDでおかしくなった患者がようやく退 院したところで、マリファナを薦めるようなものだ。結局、トリガーが起動して元に戻ってしまう。
  •  とか書いてる(実際あったらしい)けど。
     カナリヤの会の人で、さらにチベット密教を追及してる人もいるけど、その人達は大 丈夫そうですよ。
     ホントに体系的にきちんと学べば、逆にオウム流グルイズム、マハ―ムドラ―等の間 違いが解って良いと思うけど。
     まあ、人それぞれケースバイケースでしょう。それより Kaivalya さんの方が危ないんちゃう?
     ちなみにMY ROOMには釈迦、ホワイトターラー、憤怒尊、六道輪廻、ツォンカ パのマンダラやガンダー、ヴァジュラ、プルパとかの法具とかあるけど大丈夫ですかね^^
     そうだロフトで今度なんかやるなら

    「苫米地vs西田 マインドコントロール論争! 沢木にはアンカーがあるか?ある なら実況生中継 苫米地氏のデプログラミング!」

     なんてどう?

     ところで最近、マインドコントロールをめぐる議論がいろいろ出てきて面白いね。フリーライターの米本和弘氏は「洗脳の楽園」でヤマギシ会を批判(というか特講レポ)し、月刊現代で顕正会を「憲法を否定する集団が憲法で守られてるのは不快だ」と批判し(これってオウムにも言えるけど)文芸春秋では、カルトの親子関係にも言及してた人だけど、「保護」による「救出」には反対みたいで、それが嵩じて最近では「マインドコントロール理論なんて潰す!」みたいなことを言ってるらしい(あくまで「らしい」)
     で、その「保護」による「救出」に関しては、「創」の今月号で室生忠氏が疑問を投げかててますが、しかし、この人、オウム事件前は阿含宗の宣伝のような本出したり、新宗教を客観的にルポしてオウム騒動中は、前面に出てオウム叩きして(いかんこの書き方、現役みたい^^)。で、オウム騒動後は、日弁連の「意見書 反社会的な宗教的活動にかかわる消費者被害等の救済の指針」にイチャモンつけたり、と思ったら今回反カルト批判を開始したと、スタンスがよ〜わからん、まあ自由だけど。
     あと「市民の会ニュース」も杉本牧師の名前だして「保護」「救出」批判してたなー
     まあ「保護」「救出」問題は自分もいろいろ思うことあるし、考えていきたいので、活発な議論をしていただければということで、この米本氏、室生氏、その他「保護・救出」は「拉致・監禁」派とこれらの方々の熱い議論を期待します
    http://nursing.u-shizuoka-ken.ac.jp/~nishidak/JDCC/index.html

     ところで「監禁」と言えばケイマーくんの蓮華外鍵疑惑。「創」はきちんと取材して くれ! でもしないんだろうな〜
     たぶん「創」の来月号

     てな感じかなー。
     では!



    Vol.19 「生存報告および古いネタおよびいろいろ(2000.2.7)」 

     どうも! こんにちは! 西村さんが新しく背景を創ってくれたにもかかわらず、今年に入って一回も更新してない沢木です。
     まあ、新年早々に風邪をひいたり、あと私生活でもいろいろとありましてね。ネタもそうなかったし・・・・・と苦しい言い訳をしちゃいますが。
     そんなところ、ある方から「全然更新しませんね、西村さんを見習ってください」といった叱咤激励のメールが来たので、情熱がまた燃えてきたかな? といったところです。(しかし編集長の西村氏からは「生きてるか〜?」とか「原稿送れ!」というメールはなかったが(笑))

     ということで古いネタを。
     今年1月の上旬に放送された「ニュースステーション」の「カルト特集」の「元信者座談会」に出たんだが、その話しでも。

     しかし、これ当日の放送中にすでにオウマー掲示板でQちゃんいさんが「今、沢木くんがニュースステーションに出ています」と思いっきり書きこんでたけど、普通いきなりそういうこと書くか〜? まあ身から出たサビとは言え。

     で、座談会、4時間くらいやったんだけど、僕が喋ったところはほとんどカット! 使われたのは、「創」の別冊「ドキュメントオウム真理教」のインタビューで答えたような入信の動機の一部分と「薬物や地獄のビデオを見せて恐怖感を煽る」みたいなことを言ったところだけ。
     何も私じゃなくても言えるようなとこだけがオンエア―されました ハ―――。
     しかも、この言葉も長い文脈の中のしかも94年の教団が暴走していた時の話しなのに、これじゃあ今、現在のことと誤解を与えてしまうではないかっ!
     昔、上祐とかが生番組しか出たくないと言った気持ちがちょっとは解ったかな? 以前のひめちゃんの「やっちゃうかも発言」も案外、長い文脈の中の一部分を使われたのかな? と少し同情。

     まあ、それは良しとして、4時間の座談会で一番喋ったのは、元統一教会の女性でした。しかもマスコミが求める元カルト信者像にピッタシのことばかり言ってたんで、やはり放送でもかなり使われてました。
     だいたいこんな感じかな?

    1. ダミーサークルとかカルチャーセンターと思ってだまされて入った
    2. 中にいる時はマインドコントロールされていた
    3. 家族と牧師の温かい愛によって救われた、今では「青春を返せ!」と思っている
    僕の場合
    1. 自分から本を読んで、支部に行った
    2. 確かに、いろんなやり取りの中で、返報性、好意性、一貫性とコミットメント、権威性、希少性などのビリーフシステム変化のテクニックが使われたにしろ、どうしても「信仰の下における主体性の放棄」「共同体の空気による無思考に対する慣れ」「教祖と信徒の共依存」という観点で考えてしまう
    3. 「青春を返せ!」とかは思わない、確かに過去の事を思う時はあるが、それも含めて「青春」と捉えて 今後どう生きていくかというほうが重要。( まあ、でも時々、落ちこみますが・・・)
     ↑(こういうこと書くと、きょんじゃさんから「いいえマインドコントロールなのよっ!」と怒られそうだが。

     ここらへんは、以前から続いている?西村vsきょんじゃの論争、別名、さまなっーーち・井上くん論争にお任せするとして)

     こんなようなことを言ったら、カットされた次第ですハイッ!
     しかもオウムについて語る場合、どうしても仏教・ヨーガの基本的なことも話さなければならず、しかも出てくる単語が「小乗」「大乗」「マハ―ムドラ―」「チャクラ」etc、普通に食卓で見るニュースではマニアックな言葉なんで、そういった事情もカットされた原因でしょう。
     というより僕の話しがただ単におもしろくなかったっからでしょうね。全部「自己の因〜♪」ですか(笑)

     ところで、ケイマ―くんがこんなこと書いてるけど、なんかあったん?

    http://keimer.hypermart.net/

     彼は蓮華に送られてたん? どうりで最近(というか去年の3月の完全解脱ライブ以降)見てないと思ったよ。
     しかしケイマ―くん。村岡達子女史が

    「記者会見で、蓮華は内鍵だと堂々とうそをついて見せたあなたの姿は、とても悲しかった。」(引用)
    と書いてるが、上祐の記者会見での嘘なら君が入信する95年中に判明してたぞ。
     で
    「僕に言ったことと、自分がやっていることとのギャップに、あなたは、何の痛みも感じないのか? だとしたら、あまりにも悲しすぎる。裏切りだと思う。」(引用)
     ってこれ、村岡達子女史に限らず、ほとんどのオウム(アレフ)信者に言えることだと思うけど。
     それに
    「嘘をつくのが愛か? 嘘をついてでも教団を守るのが、真理の実践か?」(引用)
     って、これ僕が現役の頃からのオウムの常識だよ。ただし教団を守るというより真理を守る、で真理を実践してるのはオウムだけ、よってオウム・教団を守るというレトリックだったけど。

     まあ、詳しいことはわからないけど、何があったの?

    「あの日あなたが、私の目を見ていった「愛」とはその程度の物なのか。そして、その程度の愛に私たちは翻弄されてしまったのか。」(引用)
    この部分だけ読むと「木曜ゴールデンドラマ! ワインレッドのクルタの聖なる熟女と青年ギタリスト、ステージを超えた禁断の愛!」みたいな感じですが。

     いかん! ふざけすぎた。でもホント元気でいてくれればいいよ! ジョナサンやデニーズが懐かしいですわ!
     まあ、また以前のように話しかけてくれ(というか突っかかってきてくれ)




    <資料>
    去年のチャットのログより(Thank you ピグモン!)
    ケイマー> 沢木いってることと、やってることが全然違う。まさに、滝本君に帰依しているから、思考が似ているんだね!!>沢木 (3/27 02:43:17 JST)
    ケイマー> 沢木は所詮カナリアの手先でしかないぞ。>やや (3/27 02:39:05 JST)
    ケイマー> 沢木もごちゃごちゃいいながら、滝本に帰依してる。 (3/27 02:16:40JST)
    ケイマー> 沢木、だまってろ!! (3/27 02:09:49 JST)
    ケイマー> やや姉貴、沢木をこてんぱんにやっつけろ〜〜!! (3/27 02:03:17 JST)
    ということで、とりあえず2000年初の沢木 晃でした!




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