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◆89/2/2 富士山総本部
スワハ試験の回答

 今日はまず、シッシャのね、説法の前に、二つ。一つは、大師に対して問題を三題と。これは、それぞれテープという形で、みんなに手渡しして大師が答えると。で、これ、採点は、してもらいたい人は送ってくると。してもらいたくない人は送ってくる必要はないという問題を三題出したいと考えます。で、次に、前回のスワハー試験、七名今んとこ合格してるのかな。七名の合格者があるから、その発表、並びに説法においてね、模範回答、これをやりたいと考えています。
 まず、大師の問題、第一問。宇宙の構造とボディの関係、および、その一つ一つの世界の構成内容について書けと。
 そして第二問。マハームドラーの成就における条件、および修行法について書けと。そして第三番目、大乗のヨーガについて千二百字以内で答えよと、この三題だね。
 P、どうだ。楽々だろ。ねえ、お前、答案出すか? よし、採点してやるから。ケイマ、どうだ。そんな難しくないだろ。ケイマ難しいか。Tはどうかな。やさしすぎて困ってるんじゃないですか? うん。
 はい、では次に、ケイマ大師に今から、スワハー試験の合格者を発表していただくと。それから一題一題ね、ちょっと詳しく解説しましょうね。
(…中略…)
 はいじゃあ問題。一から読んでくれるか。
(ケイマ大師)一番、十二縁起の法について名称を書け。
(尊師)十二縁起について、名称を書け。意味合いは不要と。
 で、これは、まず採点基準は、きちんと名称がね、無明から始まって、正確な言い方をすれば ----生、ね、あるいは生じゃなくて死まで書いてもいいと----ここまで書けば満点と。そして一字、漢字の間違いあるいは空仮名が入ったらマイナス二点と。だからもし、無明から始まって最後まで書いたとした場合、漢字がすべて間違ってたら、マイナス点てことになるから、これは零点てことになります。いいですか(笑)。というのは言葉というのは、きちんと覚えなきゃなんないからね。わかるよね、これはね。
 はい、そして、まず無明、行、識と来るよね。これはわかるね、みんなね。わかりますか?
(一同)はい。
(尊師)次は。一緒にいこう、はい。名色、そして六処、そして触、そして受、愛、取、有、生、老、死。ね----となるんだよ。いいですか、これは君たちに点数をあげたいなと思うわたしの親心で出した。ところが零点がかなり(苦芙)、多かったんだよ、これ。しっかり勉強しようね。解脱していくための、まずヒナヤーナの第一条件だから。
ヒナヤーナが達成できなくてマハーヤーナ達成できないから、いいね。
 はい次、二番。
(ケイマ大師)シッシャの意義について書け。注、シッシャになるに当たっての文書にある定義ではなく、深い意味でのシッシャの定義を指す。またこの問題は、レインボー・ステージ別のシッシャについての定義を書く必要はない。
(尊師)いいかな。まずねえ、この二番から五番までというのは応用問題だから、大変甘くつけました。もし厳しくつけたならば、今回のスワハ試験は、一人も合格者が出なかっただろうと。ね。だから君たちの回答は、ほとんど不備だと考えていい。しかし二十点がついてる者もあると。それは大変甘くつけてるから。
 実は、初めにね、大師方に、クンダリニー・ヨーガの大師方に採点をさしたんだけども、大変からい点が出てきてね、それをわたしが、もう一度見直して、これはもうちょっとやっていいだろうと----これは、実は今日行なわれたわけだけど、それで合格した人がかなりいると。そう考えましょうね。
 はい。ではまずシッシャの意義について書けと。何をまず考えますか。まずシッシャというものは、自己の解脱をするための、自己の悟り・解脱をするための、最短コースを歩いてるわけだよね。これはいいかな、まず。どうですか。当然、そこのところはポイントになるよね。
 それからもう一つは、自己の悟り・解脱をするための、条件としてだけではなくて、心の問題で、ねえ、わたしたちの主宰神であられるシヴァ神、あるいはグルの意思を具現化し、救済活動のお手伝いを行なうということがポイントになりますね、これは。どうだこれは。
 そして、一つずつ成就をしていき、そして最終的には大乗の仏陀となり、救済者、救世主となると。この三つのポイントがあるわけだね。いいかな。
 当然、末節的にシッシャは戒を守らなければならないとか、あるいは、ね、シッシャの律を守らなければならないとかいうことを書いてる人には、若干加点してあります。しかし、それは、先程も言ったとおり、ね、シッシャの意義というのを、レインボー・ステージとか、あるいは----何だっけ、シッシャガイダンスだっけ?……「シッシャになるに当たって」か----に、書かれてることを書く必要はないとうたってるから、本当は加点すべきじゃなかったわけだけど、そこはやはり加点しないとね、なかなか点数が取れないみたいだから、加点してあります。
 だからポイントは三つになるよね。一つは自己の解脱・悟りを行なうこと。もう一つは、その途中で救済のお手伝いをするということ。そして、最後はステージを一つ一つ上げていって、本当の意味での救世主になるということ。この三つが書かれていれば満点です。いいですか、これ二番は。つまり君たちがここにいる理由というのは、その三つだということだね。いいですか。
(一同)はい。
(尊師)はい、では次三番いきましょう。
(ケイマ大師)三番。あなたは支部のシッシャとしてワークをしている。そのとき、信徒の人が支部に来て、「これはシッシャの皆さんで召し上がってください」と言いながら、手作りのお弁当をあなたに差し出した。さあ、あなたはどうしますか。
(尊師)ここでね、一つ問題になってくるのは、正答であったんだけども、つまり真理ではあったんだけども、それを言うことによって信徒が傷つき、例えば、その後のね、修行ができなくなる可能性がある場合は少し減点してあります。例えば例としては、「信徒からの供養を受けるとカルマの交換になり、エネルギー管が詰まるから、そんなのは食えない」と(苦笑)、いうような回答があったわけだけど、それについては、「うん?」とやっぱりね、ちょっと考えなきゃなんなかった。そしてもう一つ、戒の中で、ただ、とにかくお受けできないからと言ってお断りするというものについては、一応戒ではそうなっているから、満点をあげてあります。しかし、本当はもう一歩進めて、功徳を積ませるようにしなきゃなんないと。
 だから正答をいうならば、まずはお断りすると。ね。それは戒で決まっておりますしと。わたしたちはまだ功徳を----ここ問題だよ----まだ、供養を受ける立場にはありませんと。それほど功徳がありませんのでと。わたしは、ね、わたしたちはあなた方と同じ、まだグル麻原の弟子であり、シヴァ神の弟子でございますと。だから、供養を受けるなんてとんでもございませんと、言ってまずお断りすると。そして、ね、あなたの、その供養の考え方は正しくないと。供養さるべきものは何かというと、グル・シヴァ神とそれから麻原であると。だから、今ここにグルがいませんので、どうぞ祭壇にね、シヴァ神に、その供物をあげてくださいと。心から、あなたのね、おあげになった供物というものがあなたの功徳になりますようにとお祈りしますのでと----いうかたちでお受けするのがほんとは理想です。しかし、その回答というのは、ほとんどなかったね。----今の理由わかるかな。つまり、信徒の方を傷つけないようにして、そしてきちんと戒を守っていくと。そして信徒を逆に励ますと。ね。そして修行に向けると。これが、本部・支部でワークをしているシッシャのもともとの意味合いだから、そこのところを忘れないようにしてほしいと。そういう意味ではちょっと回答が殺伐としてたと。今のわかったかな?
 はい、では次。この三番、四番というのは、ケイマ大師の引っかけ問題なんだよ。これはね。だいたい引っかけ問題が出たときはケイマ大師が作ったんだなと考えたらいいよ。そしてまともな問題が出たときは、これは麻原が作ったんだなと、そう考えてください。
 しかし、ケイマ大師の出してる問題というのは、すごく重要な問題なんだね。だから、一般的な戒があって、その戒というものを理解するだけではなくて、シッシャの立場っていうものを踏まえて必ず対応しなさいという意味が込められているから、そこのところを落とさないようにしましょう。いいね。
(一同)はい。
(ケイマ大師)四番。あなたは、本部のシッシャとしてワークをしている。そのとき電話がかかってきた。本来ブフー、ブハーは電話を受けてはいけないことになっているが、たまたま大師や他のシッシャは電話中だったので、あなたが電話に出た。その電話は信徒ではない方で、「オウム真理教とは、どういうことをやっているのですか。修行するとどのような変化があるのですか」というような質問をしてきた。さあ、あなたはどのように対処しますか。
(尊師)はい、これについては、まず、ブフー、ブハーだから、まず受けるべき立場にないと。で、今ちょっとわたしは、電話でお答えする立場にありませんのでと、いうことで、ね、これが一つだよ。そして、凡夫・外道に対しては、内容については説明しないってことになってるんだね、これは。で、何を答えなきゃなんないかというと、「ぜひ一度、道場へいらっしやってください」と。あともう一つは、相手の電話番号、住所を確認して、ね、その凡夫・外道のリストの作成に役立てる、あるいは入信案内を送るということが手続きとなってるから、それをもしプロセスどおりなしたならば満点です。
 だから、もう一度言うとポイントというのは、そのレインボー・ステージの意味合いを理解してること、そして、次に凡夫・外道に対しては、----電話もねえ、信徒の方とかいろんな重要な電話がかかってくるわけだから、お答えしないで、内容については本部にいらっしゃってくださったらそのときご説明しますと、言う必要があるということ。ね、そして、相手の住所と電話番号を聞くと。
 これ、もちろん逆でもいいわけだね。まず相手の住所と電話番号を聞いて、それから、ぜひとも本部・支部にいらっしゃってくださいと。そしてどうしても遠い、遠方の方の場合には、こちらから入信案内をお送りするというかたちをなすのが満点です。ただこれもいろんな、ね、負荷されてるものや、あるいは足りないものがあったけども、ここもかなり甘めにつけてあります。いいですかこれは。
(ケイマ大師)五番。シッシャ見習いのA君は、情に引っかかり、周りの人に寂しいとか、家に帰りたいとか、両親に会いたいとか絶えず言っている。問題、シッシャに対処するのは大師ということになっているが、ここではあなたが大師になったつもりで、カルマの理論、シッシャの意味合いを含めてA君に法を説いてください。
(尊師)これは、難問中の難問だね。だからかなり甘くつけてあります。だから今からのスワハ試験も、難問が出たときはニヤッと笑ったらいいよ。とにかく知ってることを、ただ書くと。たくさん。これは書いてれば、書いてるだけ点数になるからね、ここは。
 まず、シッシャ見習いは、無言の行であるということは言わなきゃならないと。ね、しかし大師によっては、それは言わないで法を説く人がいるから、まあそれはそれでも構わないだろうと。ここは減点の材料にはしてありません。ね。そして、その否定的なことを口に出すことによって、身・口・意の三つのカルマの中の、すでに心のカルマと口のカルマを積んだんだと----今日のテープはね、みんなに、一本ずつ配ります。これはね。だから、メモはちゃんとして、テープはテープであとの方で聞き直しなさい。いいですか。
 身・口・意の三つのカルマの中で、ね、心のカルマと、それから口のカルマと、両方を積むことになるから、それをまず諌めると。そして、それは他に影響を与えるからということを諌めなきゃならないと。ね。そして、いいですか、例えば、わたしが法を説くとしたならばこういうかたちになるだろうと。
 ----今、あなたが苦しんでるのは、あなたの潜在意識が出てきてるんですねと。そして、潜在意識を洗い落とすことが修行であると。で、あなたがもしシッシャとなり、そして成就をするならば、いいですか、あなたの両親を含めて----ここはポイントだよ、ここは十点加点されてるからね----両親を含めて、七代のご先祖様が供養できると。もし、あなたがここでつぶれるとしたならば、あなたは単に一時的な感情のために、あなたのその素晴らしいカルマ、これは、何万生に一回とか何十万生に一回とかいわれている、真理と結びついたカルマを捨てるだけではなくて、あなたと縁のある両親を含めた、ご先祖様ね、ご先祖様のカルマの浄化もなさないことになると。つまり一時的な心の揺れによって、大きな損失をあなたは、あなたとあなたの周りに与えるわけですよということが一つだね。
 そして、もしあなた方が、一時的な情によって真理から外れるならば、当然、この欲六界の構成というものは、地獄優位の世界ですから、地獄に落ちることは間違いないでしょうと。これはどういうことかというと、天界から地獄に至るまでの年数を計算すると、天界と地獄の比、ねえ、これはもう、雲泥の差があるわけだね。いくら天界に生まれ変わったとしても、地獄はその何千倍とか何万倍とか何十万倍とか長いわけでしょ。そうすると、欲六界に、一つ一つに生まれ変わる確率を同じだと計算するならば、例えば、天界に生まれる可能性を十五パー……ああ、二十パーセントにしようや、一番多めに見てね。そして、阿修羅の世界をまあ例えば二十パーセントとしよう、高い世界だからね。で、人間の世界を十五パーセントと。ね。五十五パーセントだね。そして、動物の世界を十五パーセントと。七十パーセントと。そして、餓鬼と地獄の世界を十五パーセントずつと計算して、百パーセントとしてもだよ、いくら天界・阿修羅に二十パーセント生まれる確率があったとしても、そこでの生活の期間を考えるならば、天界と地獄の比というのは、何千倍、何万倍になるわけだよね。地獄の方が長いわけだ。ということはこの欲六界の構成というものは、苦優位の世界であると。これ何を意味してるかというと、わたしたちの煩悩優位、エゴ優位の世界であるということがいえるわけだね。
 そうすると、あなたがここで解脱をするか、あるいは、凡夫・外道に戻る、あるいは信徒になるかというのは、大きな違いがありますよと。ね。それだけシッシャというものは素晴らしい環境にあり、素晴らしい境涯にあり、素晴らしいカルマにあるということを説かなければならないと。ね。
 そして、そのあなたの直系の両親だけではなく、あなたが成就することによって、あなたの親族はね----親族というのは両親以外の親族、例えば兄弟だとか、例えばね、親戚だとか、あるいは友人だとかね、そういう近い関係の人たちに法縁を結んであげることができると。この三つが必要だね。
 だから、まず相手の引っかかってるものは何かというと情だから、情というものを生かしてあげて、その情の本当の意味合いというものは、相手を利するためであると。そして相手を利するためにはどのようにしたらいいかというと、修行をし、解脱し、そして真理を教えること、あるいは修行をし、あなた自身が真理の体現をすることによって、その恩恵によって両親を含めた先祖が浄化されるんだよという話をするということ、ここを落としたら、初めは十点減点したんだけどもだ、それから加点してるね。「ああ、まあーそうだね、ここまで熱弁を振るってたらいいか」とかね。それはなぜかというと、そこで点数をあげなかったらみんな落っこちるからだ。
 もともとね、スワハ試験というのは、落とすためにあるんではなくて、合格させるためにある。ということはだよ、今回落ちた人は、もっともっと全力を尽くして、点数を取らなきゃなんない。なぜなら先程も言ったとおり、落とすために試験があるんではなくて、合格させるためにあるわけだから、その合格させるためにある試験でもし悪いとしたならば----−点数がね----もっと努力しなきゃなんないと。そしてその試験というのは、振り分けのために行なわれてるんではなくて、あなた方の精神的なレベル、思考のレベル、ね、それから、知識のレベルを向上させるためにあるわけだから、それについてはちゃんと理解しなければならない。いいですか、これは。
(一同)はい。
(尊師)どうだ、今の問題についてブフーの方、あるいはスワハー、マハーの方どうかな。簡単だったかな?
(一同)……。
(尊師)そして先程わたしが答えたように、一番から五番までね、きちんと答えていれば満点です。でも簡単だよね、なぜかというと、わたしが満点の答えを書けるわけだから、あなた方が書けないのはおかしいだろ、これは。……
 それからね、今日のその採点内容について、「わたしはもっといい点数を取ってるはずだ」と、クレームのある人は、担当大師を通して挙げてください。採点します、もう一度。一応みんな一番から五番までケイマ大師がチェックしてるからね。それから三人ぐらいの大師が交互に見返してるから。……
 でね、こういう答えがあったんだけど、それは一応、減点の材料にしなかった。本当は減点なんだよね。----どういうことかというと例えば、「ブフー、ブハーは、ね、そういうかたちでその説法はできないけども、わたしが大師になったつもりで書きます」とか。いらないわけだよね。なぜいらないかわかるよね。大師になったつもりで書けといってるわけだから、それを大師になったつもりで書きますというのはおかしいわけでしょ。どうかな、これは。そこらへんの問題の読み取り、これがずいぶんとまだできてないなという気がします。これは何かっていうと思い込みとか、無智のカルマだね。そこはもっと修正するようにしましょう。

(尊師)はい、では復習としてね、十二縁起の名前をいきましょうね。
 はい、まず、無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老、死、ね、そこで、感情的な苦悩が生じると。ね。じゃあ、十二縁起の、解脱に至るプロセスは?----苦ありて信あり。信ありて悦あり。悦ありて----一つ抜けてるよね、信ありてクンダリニーの覚醒ありと。クンダリニーの覚醒ありて、悦、そして喜、軽安、楽、三昧、如実智見、遠離、離貪、解脱と。簡単だねえ。じゃあ次回の試験にはこれを出すかもしれない(笑)。
 ひょっとしたら、ね、次回の試験にはだよ、四つの食について書けと出すかもしれないね。これは、この前の説法であったでしょ。まず、ねえ、固形、液体の食と。そして、接触の食と。そして、意志の食と欲求の食ね。そして、意識の食と。----出すかもしれないよ。近ごろ見てわかるよね。あの、案外わたしの説法から出だしてるよね。ぼつぼつと。だから当然、時間があれば説法テープを聞かなきゃなんないし、時間があれば教学をしなきゃなんない。案外それとも、あれは解脱・悟りパラダイスだっけ、『イニシエーション』から出るかもしれない。それとも『マハーヤーナ・スートラ』から出るかもしれない。
 でも『超能力秘密のカリキュラム』から出ることは、ほとんどないと思いなさい。例えばガージャ・カラニーについて書けとかね。そういうのはあんまり出ない。そして、教学がきちんと行なわれると心は、徐々に徐々に防備されてね、魔に対してすごく強くなると。それに瞑想を行なえば鬼に金棒であると。いいね。
 はい、ではこれでわたしの説法は終わります。これから、帰依マントラに入っていこうかね。じゃあケイマ大師。
 さあ、全力で頑張れよ。