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◆89／1／3 富士山総本部
レインボーステージの意味合い----成就と戒律
はい、今日はね、どのようにしたら早く君たちが解脱できるかについてちょっと話したいと考えているんだよ。これは、もちろんシッシャ用の説法であるけども、信徒がこれを聞いたとしても大変益があるだろうと。
まず、シッシャにはレインボーステージというものがあるよね、ブフーから始まって。これみんな知ってるよね。
（一同）はい。
そして、このレインボーステージの意味合いというのは、本質的に、霊的ステージが低い高いというのを無視しているんだね。何を基本としてるかというと、心のプロセス、心の成熟度、それがレインボーステージに反映されると。そのように考えてよろしい。
じゃあそれはどういうことだと。例えばブフーの外食は何回だったかな。
（男性）三回です。
三回だよね。三回、つまり週に三回は暗性食を食べてもよろしい。ね。じゃあ、タパーは。----一日一食。そして暗性食は食べない．と。そうでしょ？
（数名）はい。
これみんな知ってるかな？
（数名）はい。
それからね、睡眠についてはどうだったかな？ ブフーは？
（シッシャ）五時間
タパーは？
（シッシャ）三時間
だよね。一体、これは何を意味してるかと。
そして今日、もう一つブフー、あるいはブハーの人にプレゼントがある。それは今まで使っていた化粧品に関して、ね、あるいはどうしても化粧したければ、ブフー、ブハーの人は化粧してもよろしいと。----よかったねえ、どうだ。
しかしだ、よく考えてみるぞ（笑）。君たちは一体シッシャに何のためになったんだ、まず。どうだ。----解脱するため、そのとおりだ。そして、救済するためだね。じゃあ、今オウムで許されてる、ブフーの外食、あるいは暗性食三回、それから、化粧、食事二食、そして睡眠五時間。----ねえ、これどうだ。成就にほど遠いものだと思うか、近いもんだと思うか。
（一同）ほど遠い。
そしてこれはシッシャにとっては、恥ずべきことか、恥ずべきことじゃないか。
（一同）恥ずべきことです。
そうだ。そしてここで、「これは恥である」と、ね。「これは嫌悪すべきことである」と、「わたしはブフーだけども、あるいはわたしはブハーだけども、これから嫌悪して離れよう」と、そう考えた人は、どうだ。成就が早いと思うか遅いと思うか？
（シッシャ）早いと思います。
じゃ、そうではなくて、「ああよかった、わたしは五時間眠れる」と、「わたしは化粧できる」と、ね。あるいは「わたしは、暗性食が週に三回も食べられる」と（笑）。これを歓喜してる人はどうだ。成就が早いと思うか遅いと思うか。
（一同）遅いと思います。
そして、わたしの聖なる弟子たちはどう考えなきゃなんない、それに対して。----「さあ、わたしは、----一応グルが、まだシッシャになりたてで、ね、現世的にも執着が残っていて、つらいだろうから今これだけの範疇を、ね、これだけ認められているけども----しかしこれは、本質的には自己の意志によって乗り越えていかなければならないんだ」と、そう考えてそれを超そうとする人は、どうだ。シッシャになって素晴らしい果報を得ると思うか思わないか。
（一同）得ると思います。
しかしそうではなくて、「ああ、同じ二食だったら、一回の食事でたくさん食らってやろう」と、ね。あるいは、「暗性食は週に三回認められているから、その三回の間にいろんなものを食べてやろう」と。あるいは、「美しさというのは女にとっては最も必要な要素であると。だから化粧しよう」と、こう考えた人。この人は外的な条件から抜け出すことがたやすいと思うか難しいと思うか。
（一同）難しいと思います。
そして、シッシャのメリットを生かしてると思うか、生かしてないと思うか。
（一同）生かしてないと思います。
わかるよね、言ってることは。ということは、もともと戒というものは、自己を戒めるものである。それはOKだね。
（数名）はい。
そして、戒というものは、そのあと行なわれる瞑想修行に、ものすごく有益に働く。これもOKだね。
（数名）はい。
そのための戒でしょ。どうだ。
例えばだよ、週に三回暗性食を食い、めしは二回たらふく食い、睡眠を五時間以上貪り、そして自己が、自己の肉体が、けがされることを嫌う魂がここにあったとしよう。いいか。この人が独房に入ったとき、一体この人は何を考えると思うか。----そうだ、経験したことだな、これは。食うことばっかり考えるね。そして、食うことばっかし考えると瞑想修行は進むと思うか、進まないと思うか。
（一同）進みません。
じゃあ、絶えず眠りが好きで寝てばっかしいる人間がここにいて、その人が瞑想修行に入ったとき、その人は何を考えると思うか。
（シッシャ）すぐ眠たくなって寝る。
すぐ眠たくなって寝る、そのとおりだね。そして瞑想に集中できると思うか。
（シッシャ）できないと思います。
そして、君たちも知ってるとおり、瞑想というのは眠りとすごく似てるよね。似てないか。そのときにその眠りの状態を、鮮明な意識の力によって乗り切っていくんでしょ。どうだそれは、瞑想というのは。そして三味に入るんだよね。ところが、眠気に負けていたら、眠気を喜びとしていたらその人はどうなる？ どうだ。----そうだ。
じゃあ、それからもう一つだ。じゃあここに女性がいて、「わたしはわたしを飾ることはうれしい」と、「わたしは絶えず美しくありたい」と、そう考えた人が、瞑想中一週間二通間一カ月二カ月と、お風呂にも入らない状態と。これについてはどうだ。瞑想修行中何を考えると思うか。----「わたしの体はけがれている」、ねえ、「わたしは奇麗になりたいんだ」と、「わたしの醜さは嫌である」と、そう考えるよね。どうだこれは、女性の人たちは。どうだ？----沈黙してるな。いやそうでないと。美しさは鏡か？ わかるね言ってる意味は。
つまり、戒の設定は何のためになされてるか、そして戒の許容量は何のためになされてるか。上に行けば行くほど瞑想の準備をしなければならないから、そのために厳しい戒がなされている。ね。
わたしの記憶では、八八年、マハーで成就をできなかったのは、戒を破っていたN君だけだったと、そう覚えている。これはどうだ、P。
（P大師）おっしゃるとおりです。
あとは全員成就したんじゃないか？
（P大師）そういうことです、はい。
それは、ブフー、ブハーに比べ、マハー、あるいはジャナー、タパーというステージがね、結局、自己を絶えず厳しく律しているから瞑想修行がやりやすかった、その人たちは。いいな。そして君たちは早く成就しなければならない。この中から今年は百数十名の成就者が出なきゃなんないわけだから、それを意識し、努力しなければならない。いいね。
（一同）はい！
ということは今ブフー、あるいはブフー、ブハーの人たちは何を考えなきゃなんないか。今与えられた戒というもだから、それを錯覚し、大師のプライドによって正しくない示唆を与え、そして、悪業を積むと。ところが、レベルの高い大師はそれを理解している。
ね、ここに、先程も言ったとおり、わたしはあの大師が好きだったのに、ねえ、シッシャ入りしたら、あまり相手にしてくんないと。しかし、いくら大師が好きでもだ、マハーヤーナ・ヨーガを成就するまで、成就させることができないわけだから、ねえ、あまり図体の良くないこのわたしを君たちは根本としなければならない。
そして、わたしを根本とすればするほど、シヴァ神に対する帰依を強めれば強めるほど、君たちの解脱は早い。いいね！