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◆88/9/28 富士山総本部
六道のカルマを超えるために

 Hさん、今日は信徒の方もあげてもいいですよ。信徒の方、バクティの方上げていいです、今日は。
 いよいよ明日から新しいオウムの体制がスタートするわけだけども、その結果が出るも出ないも、君たちが今までなした立位礼拝の修行と同じようにワークに全力を傾けるならば、君たちは素晴らしい功徳を積み、そして新しいオウムというものは救済にとって素晴らしい働きをするだろう。
 例えば殺生のカルマのある者が自己の喜びを捨て、苦しみを乗り越え、そして他の人の苦しみを取り払うことによって、その人の地獄へのカルマというものが消滅しよう。
 例えば、今なしている修行によって得た喜びというものを、ね、自分一人のものにするんではなくて他にわかち合うことによって、餓鬼のカルマというものを消滅することができよう。
 同じように、心の中に浮いてくる修行の苦しみと反対に楽しみ、これを無視し、その楽しみの思い出があるにかかわらず、それに心が動かなくなり、そして今なしているワークに集中することによって、動物に生まれ変わるカルマというものが滅されよう。
 あるいは必要以上な、ね、修行のときに出てきた愛着、心の愛着というものにとらわれないために、ね、全力で修行し、そしてその結果としてとらわれなくなったその心の状態でワークし続けることによって、人間界のカルマというものが消滅できよう。
 あるいは自分よりステージの上の人、あるいは自分より徳の高い人を称賛することによって、その人を妬まず、そねまず、批判しないことによって、阿修羅の世界に生まれ変わる要因を滅することができるようになるだろう。
 あるいはステージの高い者は自己の歓喜状態に、ね、没入しがちだけども、その歓喜というものを無視し、そしてただひたすらグルを思念し、シヴァ大神を思念し、救済活動に集中することによって、天界のカルマを滅することができよう。
 今からなす第二期の四カ月の修行というものは、あなた方を六道の世界から脱却させるための修行である。これはオウムのお弁当屋さんにしろ、あるいは各支部のスタッフにしろそうだ。ここであなた方が自己の苦しみに耐え、悪業を滅し、そして功徳を積むことによって、ね、一日も早く六道の輪廻から脱却してほしい。六道の苦しみというものは、あなた方が想像している以上だ。
 それは例えば、借金苦に追い込まれて、ものを考えることができなくなり、そして自殺する人----これはサラ金地獄といってるけども、一種の地獄だね。そこには苦悩しかない。あるいは少しばかりの財のために兄弟が争い、親子が争い貪る。これはこの現象界に現われた餓鬼の世界の投影だ。そして本質を理解せず、ただ目の前だけにある楽しみだけを追い求め、そして大切な時を使い果たし、気づいたときには動物に生まれ変わっている。偏った愛着のために真実を理解することができず、そしてまた人間界に生を受け----人間の世界というのは、ねえ、下から四番目、上から三番目だからそんなに悪い世界ではないけども、いずれこの楽しみも滅され、また三悪趣に生まれ変わってしまう。
 人は必ず死ぬ。そして今からスタッフとして派遣される君たちはその六つの世界のカルマをなみなみとあなた方のカルマの器に満たしている。いいか、そのカルマを少しでも明日からのワークで滅しなさい。そして四カ月後、あなた方が次のステップの修行をする時、ね、今より少しでも多い功徳を積み、少しでも悪業を減らして、またこの富士の道場に帰ってきなさい。そして一日も早く六道の完全なる解脱をしなさい。そうすることによって、あなた方が解脱することによって、六道を滅するという道は少しずつ少しずつ大きくなり、そして後からついてくる人たち、その人たちが楽々と六道を滅却し、同じように幸福な世界に没入することができる。そのためのあなた方はフロンティアでなければならない、先駆者でなければならない。いいね。
 明日からおそらく三日から一週間、寂しい期間があるだろう。それはなぜかというと、約二十数名の人がね、この道場を離れ、ワークに集中する。残っている者たちは残っている者の義務である成就を果たし、そしてできるだけ早く救済に参加することを意識しなさい。ワークする人たちは、自己の働きによって、個人の働きによってどれほど救済というものに貢献することができるかということを認識し、全力で集中しなさい。いいね。
 はい。今日は短いけれども、これで講話終わります。