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◆88/9/18 富士山総本部
慇懃精進せよ

 まずね、今日はなかなか優秀な弟子たちが集まっているから、わたしのスケジュールが変更されたということを申し上げなければならない。
 それは何かというと、九月二十五日から十月五日まで、ロサンゼルス、ニューヨーク、そしてまたロサンゼルスというルートをね、この道筋で、ロスの真理の集い、それからニューヨークの説法会を含めて十日間予定を組んでいたんだけども、今日、N君に電話をして断りました。ね、N君ていうのはニューヨークの支部長やってる者ね。
 なぜ断ったか、わかるよな。----S、なぜ断ったかわかるか。
(S)こちらの方で修行やっていらっしゃる方が非常に熱心にやっていらっしゃつて、その点で先生のスケジュールが変更になったんだと思います。
(尊師)熱心にやっているからね。Sの意見どうだ、質問ないか?
 ね、わたしがいなくなって次の日、C君がいなくなったと。朝五時半ぐらいか。ね、それからA君は彼女のことが、----A今何時間ぐらいだ、六百時間過ぎてるんじゃないか?
(S)六一三時間。
(尊師)ねえ、A君は、このまま成就させなきゃかわいそうだと思って、わたしはずっと修行させてるわけだけど、それをわからないで、ね、「ああ、彼女のもとに帰りたい」とね。あるいは、「わたしは六百時間終わったから修行しなくていいんじゃないか」と考えたりとか。こういう人たちが出だすと。
 じゃあ、君たちちょっと聞こうじゃないか。六百時間というのは一つの目安か、それとも、六百時間終わったら一つのヨーガというのを成就するわけだ、どうだ?----目安だよね。つまり、君たちがここで修行してることは、君たちが高いステージに上るために、基本的に成就するために修行をしてるわけだから。そうするとそれは、君たちの利益のために修行しているわけだよね、どうだそれは。
(一同)わかります。
(尊師)であるにかかわらず、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃしゃベったり、あるいは、ね、集中しなくて詞章が唱えられなかったり、あるいは、ね、ブラブラブラブラしたり、ね、一体何が必要で何が必要でないと全然理解していない。これではせっかく、ね、君たちを成就させようと思っているわたしの親心というものが、ね、裏目に出てしまう。
 ね、逆に君たちはわたしの声を聞き、体を見、ね、そして匂いを感じるとだ、さあ解脱しなきゃいけない、成就しなきゃいけないと考える。そうするとね、今わたしがニューヨークに行って、ロサンゼルスに行って得られる利益とだ、ここにいて得られるメリットを比較すると、ね、人類という視点から考えるならね、全く……だと思うよ。
 例えばわたしがアメリカに行って説法をし、ね、十人、二十人の人が入会したとしようじゃないか。しかしそれは単なる、支部のスタッフの人が十人二十人増えたにすぎない。しかしわたしがここにいることによって、例えばMは成就するかもしれない。例えばNが成就するかもしれない。ね、例えばm、ね、例えばSあたりが成就するかもしれない。0が成就するかもしれない、ね。そう考えるとだ、いいか、わたしは、今月中に十人は何とか成就者を出したいと考えてるから、そう考えるとどちらの方が人類にとって、あるいは修行に意味においてね、利益があるんだろうかと。ね。そうすると「ああこれは、ね、ここにいて君たちの修行をすることの方が、ね、メリットがあるんだ」と考えるだろうね。
 実はね、金曜日の夜、名古屋に着いて、それから、まあ実際のスタートというのは土曜日の九時から始まったわけだけど、ね、ずっとシークレット・ヨーガ、あるいは超能力セミナー、ポアセミナーというのをこなして、その日のうちに東京本部にバックして、ね、まあ、問題が解決しなきゃならないものをいくつかあったけど解決して、そして今日の朝九時からシークレット・ヨーガを、ね、六十五問受けた。そしてポアセミナー、それから超能力セミナー、そして永代帰依祈願の撮影を撮らしてだ、そして休む暇もなくバックした。なぜバックしたかというと、さあわたしの、ね、かわいがっている弟子たちがどれくらい一生懸命修行してるんだろうかと、ね、それだから一日も一時間でも一分でも早く帰ってあげて、ね、君たちの心をまた新たにして、早く成就してもらいたいなと思ってバックしたわけだね。帰ってくると、みんな「あー、疲れたな」という顔をして、ね。
 ここで君たちが考えなきゃならないことは、もう一度考えなきゃならないことは、この修行というものは、君たちのための修行である。そして君たちがそれを成し遂げたならば、それは人類にとって、いや、この欲六界にとって大変素晴らしいことなんだと、ね。
 そして君たちが成就することが、ね、今まだ迷妄に迷っている人たち、そこに君たちが縁のある人たちが救われる条件を作ってるんだということを考えなければならない。ね。
 今日ね、Kさんからこういう質問受けたよ。「オウムは真理だ真理だと言う」と、ね。「麻原は仏教論の話をよく持ち出すけど、中道という話は全く持ち出さないじゃないか」と、「おかしいじゃないか」と。
 わたしが言った言葉は、ねえ、中道というのは四諦と八正道、ま、今日四諦について説明しなかったけども、つまり正見、これは何かというと欲六界、すべては苦悩であるというふうに見なさいということを正見というね、これ。そして、その欲六界の一つ一つの成り立ちを解析すること、あるいは苦悩を解析すること、これ正思惟というね。そして、ね、阿修羅に生まれ変わらないために、四つの口のカルマを、ね、口のカルマってわかるよね、妄語、締語、ね、悪口----つまり妄語っていうのは嘘、それから必要のない言葉、悪口、それから仲たがいをさせる言葉、これをしゃベらないこと、これをね、正語というねと。
 そして、ね、正業・正命というのは、正業というのは一つ一つの行ないを正しく行なうこと、行ずるということ。正命というのは一生を通じて、自分は解脱するんだと、自分は悟るんだと、あるいは自分は高い世界へ行くんだと考えて生活すること。これを正業・正命というねと、ね。
 そして、ね、そのためには何をやったらいいんだと。そのためには真理の実践を日々全力でやることだ。これを正精進というねと。ね。そして、ね、『アーガマ』というのは、『阿含経』というのは小乗の名前だから、いいか、四つの心を専住するところ、つまり、わが身は不浄であると、感覚は苦悩の原因であると、そして心というものは絶えず変化すると、そして観念というものは、ね、苦悩の原因であるからわたしのものではないと、これを一生懸命思い続けること、これを瞑想することを正念というね。
 そして、それから起こる四つの禅、第一禅から第四禅、それから、ね、小乗・大乗、ね、あるいは金剛乗といわれている、ね、有所無処、非想非非想、それから滅想という三つの、ね、定、このすべてを合わせたもの、第一禅からすべてを合わせたものを正定というね。
 じゃ、これをKさん、言ってますかと。「あー、わたしは間違っている」と、「悪うございました」と、それでKさん確信したわけだね、わたしに。中道というのは、ね、「苦しい修行をしないことを中道だと思ってました」と、ね。いやそうではないんだと、ね。それは、釈迦牟尼はそういうこと言っていない。慇懃精進、慇懃精進と言っている。わたしが言いたいのはこれだ。慇懃精進というのは何かといったら、成就するまでは、解脱するまでは、たとえ、ね、肉がこけ落ちてしまったとしても、例えば、骨がきしんだとしてもだ、座り続ける、瞑想し続ける。これが必要なんだと言ってらっしゃる、ね。だからそういう意味で言ったら釈迦牟尼は、適当に楽をしなさいとは言ってない。じゃあKさんと。わたしはなぜ、中道という言葉を使わないかというとね、それはまあ、ポアセミナーでは、公の明るい党さん、公明党はね、公明党は中道という言葉を使って、ね、正しくない観念というものをみんなに植えつけているから、それと同じ中道を使うことは、わたしたちにとって、ね、ただ単に、正しくないものを打ち消すための、ね、ものすごく膨大な期間がかかるという、ね、欠点がある。だから中道という言葉を使ってはいないと。しかし、ちゃんとわたしは八正道について説いてるじゃないかと話をして、そこで終わりにした。
 で、わたしが、今なぜその話を持ち出したかというと、世の中はけがれきっている。例えば、釈迦牟尼が正しく説いた法についても曲解し、ね、宗教家の利益のためにその法は使われている、ね。阿含宗がいい例だ、ね、創価学会がいい例だ、立正佼成会がいい例だ、ね、霊友会がいい例だ。そしてそれを粉砕し、ね、本当の意味で、ね、シヴァ神の、いいか、最高の高弟であられる釈迦牟尼がお説きになった、ね、真理というものを、ね、この世に復活させるためには、いいか、あなた方が慇懃精進して、あなた方があなた方の苦悩に打ち勝って、そして修行し、乗り越え、ね、救済する以外に方法はないんだよ。
 そして、この道場というものは、そのためにできたようなものだ。
 今、第二棟の、ね、製作に入っている。その三階部分の約畳八十畳ぐらいの空間がある。ここは会議室だね。ここでわたしは、アストラル・テレポーターを置いてだ スタッフ専用の修行の場にしようと考えているんだ。ね。それは例えば、ね、T、k、N、あるいはm、ね、あるいは0、Tといったね、こういう人たちが真の法を学び、そして修行し、成就し、そして、真理を展開してくれてだ、ね、少しでも、ね、多くの人を救済し、この苦悩の六つの、ね、世界からすべてを解放してあげる、自由にしてあげる、そのためのシステム、あるいはそのための真の役割だね、演じたいと考えている。
 仏典にはこう書いている。仏陀というものは調御丈夫といわれてるんだ。これは何かというと、修行者の心を、あるいは人の心をうまくコントロールし、そして真理に導き、解脱させるということだ。あるいは天人師といわれている。これはどういうかというと、あなた方みたいに天界へ行ける人たちの師であると。そしてその人たちに真理を説き解脱させ、ね、無上・究極の悟りを得させ、そして救済者に育てていく。
 そしてわたしは、ね、仏陀釈迦牟尼ではない。わたしはマイトレーヤだ。マイトレーヤは大乗の、ね、菩薩であると。マイトレーヤの役割は何だといったら、わかるよね、大乗というのは小乗と違ってすべてをシステム化し、そして、すべての魂を 絶対的な自由・幸福・歓喜であるマハー・ニルヴァーナに入れる、ね、その魂を、ね、マイトレーヤと言っている。そして、そのシステムを、大乗と言ってるわけだ。そしたらどうだ、仏陀釈迦牟尼が登場する以前から、ね、今のオウムほどシステム化されつつある、ね、宗教があるだろうかと。ないよね、これは。そしてあなた方はその場に集い、ね、そして真理の実践している、そして修行しているという、大変恵まれた功徳の持ち主だ。
 今、最高の功徳の状態である、ね、この場にあって成就しなかったら、あるいほ解脱しなかったら、いつ成就するんだ? いつ解脱するんだ? いつ本当の幸福というものを、本当の絶対的な自由というものを得るんだ?
 いいね。だから、この機会を逃さず、全力で修行し、必ず成就してほしい。それは君たちの心にかかっているんだよ、君たちのやる気にかかっているんだ。いいね。
(一同)はい。