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◆93/12/25 亀戸道場(参入の儀式の後)
二つの意識と魂の二分化----サムサーラの意識とニルヴァーナの意識

 この世には、「反物質」と呼ばれるものが存在する。この「反物質」と呼ばれるものは、反陽子、あるいは陽電子の組み合わせ----この反陽子・陽電子の組み合わせは、一般的にいわれている陽子および電子とそれぞれ反応し、そして光となって、完全に反物質も物質も消えてしまうと。そして、これを生じさせる土台となるものが光であり、または強烈なエネルギーである、ということができると。
 では一体、エネルギーとは何であろうか、ということについて考えなければならない。これはもちろん現代物理学の定義があるわけだが、ここではエネルギーとは「心の本質の有する、現象を動かす力」と定義しょうと。そしてこれと「電位」、つまり、わたしたちがX≠ニしてよく知っている電位とには、密接な関係があると。例えばわたしたちがある思念を行なうと、そこに、その人の大脳に強烈な電位が生じると。そして通常は一〇マイクロボルトという非常に小さな数字だが、これが、修習が繰り返されてくると、一ミリボルト、あるいは一〇ミリボルトといった強烈な電位を生じさせることができる。そしてこの電位というものは、電流を流れさせる条件である、ということができると。つまり、対象にあるエネルギーを伝達させるとき、「そのエネルギーをこちら側からあちら側に押し込む力」、これを電位と考えたらよろしい。
 そしてこれに反して「抵抗」というものが存在すると。抵抗というものは、逆に、この電位とまったく逆の働きをするものである。つまり、「こちら側からあちら側に対してエネルギーを通さない働き、エネルギーを阻害する働き」であると考えたらよろしい。これは一般的に「慣性の法則における摩擦、あるいはある物体の運動の速度に対する加速度」、という見方と非常に似ているというところが面白い。つまりある物体が静止している場合、それに加速度αを加えると、その加速度が物体を動かすに足る力が生じたとき、その物体は動き出すと。そしてそれに、同じ方向に加速度を加え続けると速度は増すと。しかしこれもアインシュタインの法則によると、光に近づくことによって、その加速度がいくら与えられたとしても、光を超すことはできないんだ、という法則が、この現代の物理においては生じている。----まあわたしはこれに対しては、大変疑問を有する一人である。
 これと同じで、どんどんどんどんボルテージを上げることにより、今まで対象にエネルギーを移入することができなかったその物に対してエネルギー移入が可能となってくると。その可能となる方法は二つ存在すると。一つは、先程言った、「電位を大きくすること」であると。もう一つは「抵抗を少なくすること」であると。これは例えば、人間の人体に一定の電流を流したいと考えた場合、その皮膚抵抗を少なくすることにより、目的を達成することができるし、また逆に、電圧を上げることにより、目的を達成することができると。そしてこれらの法則は、わたしたちに大きな示唆を与えてくれる。
 それはどういうことかと。例えばわたしたちが「救済者になる」と決意すると。そして、わたしたちの多くの今までの経験の構成により、「三悪趣へ至る魂の条件」という抵抗が存在すると。あるいは、もうすでに来世三悪趣へ至ると決まっている周りの環境の人たちが存在すると。これらの人たちを少しずつ教化することにより、つまり抵抗を弱めることにより、あるいは内側のそういう煩悩に対して教えを少しずつ少しずつ入れ、抵抗を弱めることにより、真理のデータだけの自分自身へと至らしめる方法。これはまさに先程述べた、抵抗を少なくする方法である、ということができる。
 そして逆に、同じ記憶修習、例えば周りの環境に対して、その自分の友人に対して同じ法則を説き続けると。「あなたはこれこれゆえに悪趣へ落ちるのよ。だからこの悪趣へ至る法則を実践してはいけないのよ」と、これを会うたんびに何度も何度も記憶修習させると。つまりこれは、ボルテージを上げるということになる。あるいは自分の周りの、例えば法友が存在したとする場合、一人ではなく、二人の法友とセットになり、その例えば阻害する魂、悪趣へ至る魂である者に対して当たり、二倍の、例えば言葉、あるいは二倍の思念を行なうと。この二倍の思念でダメな場合、三倍、四倍、五倍と、そのエネルギーを強めていくと。これによって、同じように対象にエネルギーの移入が生じ、そして対象を破壊すると。
 これはちょうど、例えばマントラ、まあ例えば例を挙げるならば「自己の苦しみを喜びとし、他の苦しみを自己の苦しみとする」というようなマントラを一万回、十万回、百万回と唱えることにより、その記憶修習がすべての記憶修習より優先され、それによって大乗の種子が養われる、といったようなものと非常に似ていると。
 そして----ここからが大切である----わたしたちが大いなる覚醒へ至るとそこに光が生じる。そして光が生じることにより、ニルヴァーナ、つまり「寂静」へ至る本質的な意識状態というものが生じるのである。これはちょうど、陽子に対する反陽子、あるいは電子に対する陽電子といったようなものが、これに当たるだろう。そしてこの二つがぶつかり合い、瞬間的にブチッという音と同時に煩悩が止滅すると。
 つまり、この光の発生に至るためには、まずわたしたちは、電位を強めるか、あるいは抵抗、わたしたちの周りにある抵抗----それは内側にある抵抗もそうだし、それから外側にある抵抗もそうだけど----それを弱めるかの二段階のステップがある、ということである。
 そしてこの二段階のステップが終了した段階で、わたしたちの内側に光が生じる。この光というものは、ニルヴァーナの思念というものを、あるいはニルヴァーナの意識というものを生起させる。このニルヴァーナの意識は、わたしたちのサムサーラの意識、つまり煩悩的意識というものとセットとなり、そしてその瞬間、プチッという音、そして そしてそれにより、わたしが一九八〇年代に発願した三万人の成就者が必ずやこの地上に現われ、いや、あなた方がその三万人の成就者になり、そしてこの地球は、予言された千年王国、つまり神々の世界が現出すると。もともと個々が神々にならない限り、神々の世界は現出しない。したがって皆さんは全力でこれから修行し、そして早く覚者の境地へ至るように努力してほしいと思います。いいね。