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◆93/10/31 南青山総本部(参入の儀式の後)
真の喜びを与えるための導き----日本の邪悪な状態を解消するために
導きは、初めが難しく、あとは簡単である。
と言うとあなた方は、「いや、自分の知人・友人は、少しはいいけども、例えば十人なんかとんでもない」と考えるかもしれない。この命題を明解に解決するために、わたしは次のことを提案したい。
それは、あなた方一人一人が救済者になりさえすれば、導きは五十人、百人あるいは千人といったかたちで進むはずであるということである。これはどういうことか。つまり、あなた方が一人導いた。その一人導いた人に、一生懸命真理の法則の実践をするきっかけを与えるように努力すると。そうするとその人の心に、「さあ、わたしも自分の周りの人を救済したい」という気持ちが出てくる。この縁によって、あなた方は、一人が二人、二人が三人となり、あなた方の真理の輪・真理のネットワークというものは広がるはずである。
では、なぜ今までは広がらなかったのかと。それは導きのとき、「オウム真理教はいいのよ」ってあなた方は言うだろう。そして、実際に入会させると。しかしそののち、あなた方は、真理によって得られるいろいろな喜び、例えば法則によって苦しみを解消させた喜びや、あるいは現世の願望かなう喜びや、あるいは小さな悟り、あるいはいろいろな神秘的な体験、あるいは心の豊かさ等々の多くの内的体験というものを、本来あなたの知人・友人・親族に与えることができるはずである。つまり、ここでのポイントは何かというと、ただ単に入会申込書を書かせ、そこで一万六千円払わせるというのではなく、その人にオウム真理教の教えの体系を理解させる。そして実践させ、それによる喜び、つまり、本質的に善・徳・寂静・法則という四つの素晴らしい原理から成り立つ法則、これを経験させることによって、あなた方はその人を救済できるはずである。そうすることにより、その人の輪、あるいはあなたの輪というものがどんどん広がってこよう。
つまり、相手に真の喜びを与える。ただ単にかたち上の導きだけではなく、真の喜びを与える----と言えばだよ、例えばあなた方の周りにいる人たち、一人一人見てごらん。ある人は二十歳、ある人は三十歳、ある人は四十歳、ある人は五十歳、いやある人は八十歳かもしれない、ある人は九十歳かもしれないが、それらの人たち一人一人は、自分の人生のスタイルによって今まで生きてきたわけだ。しかし、その人生のスタイルによって生きてきて、自分の苦しみというものは増大し、あるいは肉体的な変調というものは増大し、あるいは不幸というものは増大する。
「いや、そういっても中には幸福な人がいるよ」と言うかもしれない。しかし、それも無常を根本とした幸福である。
「真理」というものは、相対的な真理と絶対的な真理の二つある。この相対的な真理においては、「無常を根本とした幸福は、楽々と達成できなきゃならないんだよ」って法則がある。それはなぜかというと、集中力が増し、知恵が増大し、徳が増したならば、すべての現象は簡単に動くはずだ。
君たちは今、オウム真理教は導きを中心に活動を開始している、というふうに思うかもしれない。確かに一面はそうである。しかし、導きだけではなく、例えば布施や奉仕の実践、あるいはしっかりと瞑想修行を確定させることにより、高い世界とのコンタクトをとる、あるいは自分自身の意識が高い世界へ至る等という実践そのものは、もうすでに確定したものである。したがって、オウム真理教に足りないものは導きなんだ。つまり、大乗の救済、輪をもっともっと広げ、このけがれた日本を、そして地球を真理の地球にするための、やっと始動が始まったんだと----いや、まだ「始動」というには程遠い。「胎動」だね。
つまり、現象としては確かにこの十月に、日本・ロシアを合わせるならば----そうだね、約総数四千名ぐらいの信徒が増えたと。しかし、この四千名ぐらいの信徒が増えても、まだまだ地球の七十億八十億という数字から見たら本当に小さな数字である。少なくともこの地球の五十パーセント、六十パーセントは真理を実践するようにしない限り、この空間が、そしてこの地球そのものが完全に解放され、そしてすべての魂が本当に高い世界へ至る道筋はできない。
わたしの今までの信徒さんに対する印象からいうならば、かなりの人たちが自分なりに法則の実践を始めている。そしてこの法則の実践に、大乗、自分を中心とした真理のネットワークを広げ、そして、それを本当の真理の中心、光の中心である教団に結びつける、この作業を行ない、そして自分自身もその光の段階においてどんどんどんどん高い段階へと到達するんだということを行なうならば、今進められているこの日本の邪悪な状態、政治的にも経済的にも邪悪な状態、そして、情報においては特に邪悪な状態について解消できるはずである。それを達成することができるかどうかは、あなた方一人一人が先程も述べた、「まず、あなたのそばの人を大切にしよう」と----もちろんだよ、その前には師、あるいはサマナがあなた方を大切にできなければならない。大切にするとは何か。それは真理に導き入れ、そして巻き込み、そして高い世界へとポワする、ということだ。そのための協力については、全力を尽くしたいと考えている。
わたしは九月の終わりから、この東京・横浜を担当させていただき、そして入信活動のアドバイスをいろいろしてきたが、手応えは十分と。というのは、九月の終わりの週からこの十月の終わりの週までの推移を見ると、約三・五倍、つまり週間の入信が三・五倍に膨れ上がっていると。これは一人一人の信徒に救済の自覚ができた証拠であると。あとは、先程述べた、まず自分を大切にする。そのためには真理の実践を行なう。そして他人を大切にする。そのためには法則を説き明かし、そしてとにかく真理へ導き入れ、救済し、一緒に高い世界へ至ろうとする心を作り上げる。この準備が、今まで活動してた信徒の心の中に生じたんではないかと思う。
さあ、これから一緒に全力で救済しようではないか。いいね!