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◆93/8/26 モスクワ支部
解脱に至る道----確定した意思を達成するために

 四つの段階が存在する。この四つの流れの段階とは、個人が解脱する道である。また、救済者の段階にも二段階存在する。
 なぜ、個人が修行しなければならないのかと。それは、この世の中に変化しないものが一つとして存在せず、その変化し続けるものに対してわたしたちの心が影響を受け、それによって苦しみを受けるからである。これらの変化に対して打ち勝つ道、それは一つしか存在しない。また、そこへ至る方法は二つ存在する。その一つの達成とは何かというと、真理の法則を土台とした意思の確定である。
 それは、ちょうどこのような比喩によって表現することができる。わたしたちが激流に入ると、わたしたちはその激流に流されてしまう。しかし、もしわたしたちが、それを目的地に向かって泳ぎきるだけの強い意志と、そして、その目的地に着く意味合いとを理解しているとするならば、激流はわたしたちを害することがなく、また、逆に、激流を泳ぎきることそのものが喜びになるはずである。
 この強い確定した意思を達成するためには、二つの系統のヨーガが存在する。第一の段階の修行は、エネルギーのヨーガである。このエネルギーのヨーガには三段階存在する。まず第一は準備の段階、第二番目は創造または生成の段階、第三の段階は完成の段階である。オウム真理教においては、この創造または生成の段階と、それから完成の段階、この二つの段階、これは四つのイニシエーションによって、弟子たちには伝授される。この四つのイニシエーションは、ツァンダリー、グルヨーガ・マイトレーヤの瞑想、大乗のツァンダリー、そしてグルヨーガである。これらの瞑想体系のほかに、ヤーメンタカ・イニシエーション、ヘーヴァジラ、チャクラサンヴァラ、カーラチャクラ等の瞑想体系が存在する。
 次に精神的ヨーガについて説明しよう。これは、ジュニアーナ・ヨーガ、マハームドラー、ゾクチェン等の瞑想体系が存在する。いずれも激流である心の流れの停止を目的とさせ、完全なる意思の確立を目的とする。基本的な教えについては、何冊かロシア語に翻訳されている。しかし、結果を即出すようなタントラヤーナ、ヴァジラヤーナ、テーラヴァーダの教えについては、全く翻訳されていない。したがって今日は、少し、高度な体系についてのガイドラインを皆さんに説明したわけである。