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◆92/1/4 上九一色村教学センター
(ウッパラヴァンナー正悟師アンダーグラウンド・サマディOUT)
カルマの構成と輪廻転生の条件----体現される経典の世界

(尊師)はい、それではね、これから、ウッパラヴァンナー正悟師の五日間のアンダーグラウンド・サマディ、断水断食のアンダーグラウンド・サマディの内容について、お話をしていただきましょう。で、そののちね、皆さん質問があったら質問してください。

(ウッパラヴァンナー正悟師)はい、今回、五日間のアンダーグラウンド・サマディをさせていただいたんですけれども、まず初日は、尊師のエンパワーメントの成果もあって、ほとんど雑念もなく瞑想に入れたんですけれども、ただ、アストラルに飛んでしまったときは、----ま、一番初めにアストラルに行ったときに、チェンバーの下にまた部屋ができていまして、そこに尊師がいらっしゃって、今から四日間は一緒にここで瞑想するからというふうにおっしゃってくださったんですね。で、それを聞いたときにすごく安心しまして、そして戻ってきたんです。
 と、それからはやっぱり、まあ、尊師から二つの課題をいただいていましたので、わたしの二つの引っかかりなんですけれども、その課題について厭逆して、そしてザンゲをして、その瞑想を繰り返してました。
 で、また、そうですね、眠ってしまったときには、----今、クンダリニー・ヨーガを成就しようとしていらっしゃるサマナの監視をやってたんですけれども、その監視をしていたりとか、修行していたりとか、そういうたわいのないヴィジョンばかり見ていて、「これではいけない」と思って、で、またそのヴィジョンに対して分析し厭逆し、あるいはまた、二つの尊師から与えられた課題についてザンゲして厭逆して、というような思索と瞑想を繰り返してました。
 ところが、そして二日目なんですけれども、二日目に右側から尊師のマントラが聞こえまして、そして、そのマントラを聞いてるときはとっても安心できるんですね。で、そのときにちょうど赤い光を見ていました。そして、その右側のマントラが今度は聞こえなくなってしまって、次に左側の方から同じようにマントラが聞こえるんですけれども、そのときに今度は白い光なんですが、ちょっと青みがかったような光を見ていました。
 そして、その経験が終わった直後に、すごい無気力感・脱力感に襲われてしまいまして、もう座ることもできなくって、ただこう、後ろに背もたれみたいな板があるんですけれども、そこに寄っかかって、それでもう蓮華座も組めない状態。そして、いきなり寝てれば時は過ぎると(笑)、いうようなふてぶてしい心が出てきまして、それでもう、すーっと眠ってしまったんですね。
 そのときにタイミングよく尊師からお電話をいただきまして、スヴァディスターナから漏れてると。しつかり厭逆してザンゲ、徹底的なザンゲをしなさいというふうな的確なアドバイスをいただきまして、それからまたザンゲと瞑想を繰り返したんです。
 そして、そのときに、今度は意識堕落天的な、----ああいう、他人の欠点を見つけて、揚げ足をとるような気持ちが出てきて、「これはわたしの心のけがれである」と、ほんとに、「なんてけがれた心なんだろう」っていうことを、またひたすらザンゲして、そしてそれに対して自分自身がそういう心を持つことは、自分にとってメリットはないと、全く、自分の心の成長はなくなってしまう、ということで、喜の瞑想ですね、称賛の瞑想をしました。
 そうしたときに、スッとその心が消滅したというか、引っかかりが取れてしまったんですね。で、すごく心が明るくなって軽くなって、そのときにアナハタから光がサーッと出て行くのがわかったんです。
 で、そのときに、「あ、一つ引っかかりが取れたと。なんてうれしいことなんだろう」って、そのときにはもう、ほんと、周りが明るかったんですけれども、そこでまた安心してしまいまして、また、眠りに陥ってしまったんですね。
 あのう、コン沈睡眠蓋に落ち、五蓋のうちの一つのコン沈睡眠蓋に陥るときの一つの要因だと思うんですけれども、怠惰な気持ちが出てくるというか、気を抜かしてしまう、緊張感がそこでなくなってしまった場合に出てくると思うんです。それに陥ってしまいまして、そこでまたタイミングよく尊師からお叱りのお電話をいただきまして、で、また、しっかり蓮華座を組んでやり直したんです。
 それからは、とても意識が鮮明で、それが一月の二日の午後一時だったんですけれども、それからもうずっと意識が鮮明で、そして、二つの課題の瞑想プラス死の瞑想を付け加えました。
 この死の瞑想っていうのは、「人は死ぬ必ず死ぬ絶対死ぬ、死は避けられない」、これをマントラのように繰り返して、その中で、マントラのように唱えながら----まあ何回かわたし、死に逝く人たちを目前にしていますので、その状態も、人の体という無常であると。心も無常であると。そして、グル以外執着するものは全くないと。すべて死を境にして無意味になってしまう。だから執着する必要はない、執着する価値がないというように、どんどんどんどん思いこんでいったんですね。
 そうしましたら、白い雲みたいなものが出てきまして、そして、わたし空から、空----空ではない空間から下を見てるんですけれども、「あ、馬が二頭駆けてるな」っていうのがわかったんですが。その馬に近づいていくと、羽が生えてるんですね。羽が生えた二頭の馬が走っていくんです。
 で、あまり興味がなかったんで、上昇してみようと思って、どんどんどんどん上昇していったんですね。そしたらば、上昇していったらば、空間にちょうどそこの馬が駆けてった、白い、----あの、雪ではないんですね。なぜかっていうと、雪だったら足跡がつくと思うんですけれども、馬の足跡がないんですね。だから、これは雪ではないと思ったんですが。よく、意味が理解できなかったんでただ単に、まあとにかく上昇してみようと思って上昇していったら、その、ちょうど羽の生えた二頭の馬が駆けていくような、その大地っていったらいいのかな、なんかそれが円盤状になって空間に浮いていくのが見えたんです。
 で、それも、まああまり興味がなかったんで戻ってきたんですけれども。で、そのあと、ずーっと思索・瞑想繰り返していって、で、今日になりまして音楽が聞こえてきたんですね。そしてその音楽、すごい単純なメロディーなんですけれども、それがずっと聞こえてまして。それで、今朝の七時半ごろから、いきなり性欲が強まりまして----。すごい性欲なんです。これはわたしの本質だと、ほんっとに証智できたんですけれども、物を壊したくなるぐらいの性欲なんです。チェンバーの中は木でできてますので、ちょっと力を入れればこれはほんとに壊れるんじゃないかと思うぐらい、すごい性欲が出てきてしまいまして。
 で、厭逆、不浄の瞑想・死の瞑想やってもダメ。で、ツァンダリーをやろうにも体が跳ね上がってしまうので、それも座れなくてダメと。で、結局何をやったかというと、チェンバーの中でビバリータカラニー・ムドラーをしてました。それでやっと、もう物理的に、そのときにはもう瞑想ではどうにも対処できないので、物理的にエネルギーを上げてしまって、管の詰まり----わたしの管の通りがまだ細いせいだと思うんですけれども----物理的に、力ずくで上げて、そして治まって。で、最終的にチェンバーの蓋が開けられたという状態なんです。
 で、食についてはどうだったかというと、ほとんど食については、出てこなくて。一回だけ出てきたんですけれども、アストラルの中で食事を出されたんですね。現世のころわたしオムライスがとても好きで、で、それが出てきたんですけれども(笑)、「わたしは今サマディ中だからいただけません」って言って断って食べませんでした。
(一同)笑
 それだけが一回出てきたんですけど、あとはほとんど、別に飲みたくもないし食べたくもないしと。ただ、それよりもひたすら、いかにこの覚醒状態で思索と瞑想が続けられるか、怠惰な気持ちとぶつかっていくことができるかっていうことが瞑想課題だったわけです。それがつらかったといえばつらかったですね。
 そのようにして五日間経験させていただいたんですけれども、わたしの本質は性欲だということがよくわかりました。これからはその性欲を、いかにして本質を分解するかということに今後の修行の課題を絞っていきたいと思っています。
 そして尊師にはほんとにタイミングよくお電話いただいて、さすが尊師だと思うんですけれども、あの二つのお電話がなければ、きっとわたしの今回の体験はなかったと思うんです。やはりあの尊師の偉大さ、やっぱりグルなしでは修行は進むこともできないっていうことを、また新たに認識させていただきました。ほんとに貴重な経験をどうもありがとうございました。----以上です。
(一同)拍手。

(尊師)まず説明をしたいことが、重要な説明が三つあるんで説明します。
 まず第一番目の、ウッパラヴァンナー正悟師の体験でね、重要な部分----彼女がアストラルで、チャンバーの下にチャンバーがあって、わたしがそこに、四日間瞑想するから一緒にやろう云々の件については、これは前回も説明したとおり、グルの変化身というのはたくさん飛んでるわけであって、その一つの変化身がウッパラヴァンナー正悟師の状態を見ていることは間違いない。それでいろんな情報の確認をしているわけだけど。
 で、次の、なぜ四日という説明をしたのかというと、五日目に経験したウッパラヴァンナー正悟師のその強烈な性欲、これが普通の性欲じゃないんだね。根本性欲といわれるもので、五つの下位に結びつけるきずなの四番日、性欲の憤激というのがあるよな。性欲の強烈な興奮というのが。あれ今南伝の訳でどうなってるんだっけ----愛欲の興奮か。愛欲の興奮、つまり、ウッパラヴァンナー正悟師のアナハタ・チァクラの引っかかりが取れた段階でその本質に突っ込んだわけだね。だから本来は、これをビバリー夕カラニーで上げるべきじゃなかったっていうか、その本質を見つめると、おそらくそこからヴィジョンが出てきて----異性の交わりが出てきて、それに対して嫉妬心その他が生起して転生するってプロセスを経験できたと思うんだけど、大変残念だったとわたしは思います。
 その理由というのは、四日目が酸素消費ゼロで、五日目が〇・一パーセントを消費してるというところを見ても、そこでの、やっぱりそのビバリータ・カラニーによってエネルギーを使ったっていうのがありありとわかるんだね。で、そこを肉体的な修行によって昇華するんじゃなくて、思索によって捨断すれば、もっとウッパラヴァンナー正悟師は、今回価値あるサマディだったんじゃないかと思います。
 それからもう一つは、雲の円盤状のものが浮いてるというんだけど、これはまさに、スメール山の上に浮いている第三天界、第四天界の雲です。で、第三天界、第四天界の雲は、実際白いドライアイスのような塊でして、その下に、羽の生えた馬が飛んでるというのも、まさに経典どおりであります。これは、その経典もおそらくそのうち出てくると思うけどね。
 それから、全体を通してどういうことなのかというと、まずウッパラヴァンナー正悟師の今の状態では、第三天界、あるいは第四天界へ行くだけの権限を与えられているということだね。しかし、ウッパラヴァンナー正悟師の最も強い転生先は人間の世界だ、ということを表わしていると。
 で、一般の凡夫の場合はそういう権限が全く与えられていなくて、もう例えば悪趣の経験しかできない状態にあると。そういう意味でいったら、最低が、今人間の世界に転生するという、わたしのウッパラヴァンナー正悟師に対する予言とこれは一致してると。だからこの人間のその愛欲の興奮が完全に捨断された場合どうなるのかというと、当然第三天界へ転生する、あるいは第四天界へ転生する可能性が高いと。
 あるいは、もう少し、そういう第三、第四天界の煩悩捨断するならば、神聖天へ至ることができるだろうと。で、これは大変貴重な体験をしたと思います。ただ先程も言ったけども、惜しいのは、----そうだね、ヨーガ技法による、ムドラーによってそれを乗り越えたところが惜しいということだね。
 で、このように、まさに生きながらにしてそれぞれのステージにおいて死の体験をしていくわけだけど、これは、最もわたしたちが、この人間として生きていて利益のあることである。なぜだかわかるよね。このカルマの構成をなすとこういう転生をすると。あるいは、このカルマの構成をなすと高い世界へ転生すると。あるいはこのカルマの構成をなすと低い世界へ転生すると。これはまさに、わたしたちは生きながらにして経典どおりの経験をしてるわけだよね。そうでしょ。----これ以上の体験があると思うか君たちは、どうだ。
 よって、わたしたちは何をなせばどうなる、何をなさなければどうならない、というのがわかるよね。
 だから君たちは確信を持たなければならない。そういう教団に、今自分たちは存在しているんだと。そして、そういう教団で、ね、先輩がこれだけ経験してるわけだから、自分たちが当然経験して当然であると。いいね。
(一同)はい。
 で、一つわたしが面白いと思ったのは、----これは、A師が今から一年半ぐらい前かな、独房で四日間断水断食をやった経験があるんだけど、----だよね、確か。一年半ぐらい前だね、あれ確か。----違ったか。----だよね。あのときA師は、アストラルでジュースを飲んで、それでのどの乾きを癒したっていうんだけど(笑)、ウッパラヴァンナー正悟師は、さすがに捨断ができてて、アストラルで供養受けてもそれを捨断したという。ここら辺がまだ若干の差があるのかなって気がするんだけど(笑)。でも今のA師だったらきっと捨断できるかもしれないね(笑)。
 それやっぱ、現世で捨断できるかどうかがポイントだよな、うん。あとは中華料理に舌つづみを打たなくなると----(一同笑)----間違いなく捨断できると思う、わたしは。
 まさにこの現象界の心の現われが深い意識状態に根づき、そして次の生を決定するんだということを認識しましょう。いいね。              (一同)はい。
 よし。では、かなり神秘的な話に、オウム真理教の話は戻りつつあるけども、君たちは話を聞いて楽しむだけではなく、しっかりと体験しなさい。いいね。
(一同)はい!
 しっかりと頑張るぞ。いいね。