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◆91/11/30
京都市東部文化会館(予言セミナー)
ノストラダムの予言詩・十章

 はい、それでは、これから予言セミナーのパート3を行ないたいと思います。この予言セミナーのパート3は、ノストラダムス、特にノストラダムスの百篇集の十章の六十から百まで、特にこの百までの九十五、九十六、九十七、九十八、九十九、百と。つまり、これは、この二〇〇〇年に至るまでの、最終的な数年間のターニング・ポイントを表わしているわけですが、この詩と、それから二○○○年に入り、ま、この二〇〇〇年に入ったら、わたしの予言どおりノストラダムスの詩においても、原爆の爆発その他が予言されているわけですが、そこらへんのね、詩の原詩、これを今日は説き明かしたいと思います。
 で、オウム真理教の予言セミナーっていうのは、あくまでも厳密かつ学問的、知的に完成されたものを目指していますので、一つ一つの詩の内容、これを相当にね、深く吟味していると。例えば例を挙げるならば、グリフォンという言葉が、これは十章の八十六に登場するわけだけども、このグリフォンという意味を単なる合成獣というとらえ方だけではなく、その一つ一つのサインね、これを見極めた上で、これは何でと確定する。
 例えば、こういう作業というのは、一つの単語に一時間、二時間というものが要されると。で、そのようなかたちで、この予言詩の解読が進められていっているわけです。ですから、みなさんに提供されるときは、もう、ほんとにわかりやすく、何だというような内容になっているかもしれないけど、その検討に費やされている時間というのは、ものすごいものであると。
 そして、当然この予言詩には、未来宗教であるオウム真理教の影というものが、出てこなきゃならないわけだけども、その詩もいくつかのかたちで登場していると。そして、あなたがたのこの、オウム真理教という宗教が、最終的には世界に広まり、そしてすべての人たちに絶対的な真理というものを説き明かすときというものは、この世紀中には日の目を見るだろうということを確定しました。
 でもね、こういうその能書きというか、前文について説明をすると、問題があるので、軽くね、まず六十から、----Uのところにあるの?----申し訳ない、六十からの詩は前回の予言セミナーの出席者のために今プリントに回っていて、ちょっと原詩の翻訳がないみたいですから、七十五からね。七十五から始めたいと思います。
 で、いつもと同じように、マンジュシュリー・ミトラ、そしてXの方で、まずフランス語および原詩の意味、これを出しまして、それから解説に入っていきたいと思います。ただ、時間もあまりないのでね、重要な詩だけの解説になると思います。
 はい。それからね、準備がまだされていないみたいなので、その前に一言言っておきたいのは、この時に十一章の詩というものは、十一章、十二章の詩というものは、日本にはほとんどありません。例えば、これはノストラダムス研究家といわれている、数名のあなた方もよく知っている、例えば日本的に有名な五島勉氏とか、あるいは、たま出版から出たノストラダムス、あの原典とか、ああいうものにも載っていません。というのは、皆さんも知ってのとおり、オウム真理教の持っているノストラダムスのデータというものは、日本で最も多くの資料を備えているということだね。で、これは実際問題として、今から四年前にパリに飛んで、そして、そのフランスで入手したもの、これは大量にあるわけだけど、それをもとに今回も翻訳を進めさせていただきました。
 では七十五番目の詩から始めましょう。

(七十五番原文朗読)
七十五
長く待っても ヨーロッパでは決して現われないが
アジアで現われる
偉大なヘルメスから生じた宗派の一つ
そして、東洋のすべての王たちの上で成長する

 この詩はまさに、オウム真理教の登場を予言している詩ですと。で、こういった場合ね、よく我田引水になりがちなので、我田引水にならないように説明しなきゃならないと。
 まず、このヘルメス。これは大ヘルメスというのは、実際は三重の大ヘルメスという、ヘルメストリスメギストスというね、この三重の大ヘルメスという意味から派生したものだけども、これはどういうことかというと、要するに、三重の偉大なる要素を持った宗教という意味があります。
 その三重の偉大なる宗教、偉大なる要素とは何かと。
 まず第一番目は、その教義が完璧なかたちでの哲学的な要素を含んでいなければならないと。ここでいう哲学、フィロソフィーは、要するに「智慧を愛する」という意味です。そして、皆さんもご存じのとおり、このオウム真理教の静慮の第一段階、有熟考にして有吟味、これこそまさに智慧への到達のステップであると。でこの智慧の体系を有していると、じゃあどうなるのかと。これは当然、人が神に合一すると。つまり、この人間の世界から、神の世界へ至ることのできる道、これを持ち備えている宗教であると、ということになるわけだね。で、これがまず第一点であると。
 そして第二点としては、組織がしっかりしてなきゃならないと。この組織とは何かというと、ここでいう大ヘルメスというのは、まず共同体的性質を持っていることが一つ。それから第二番目には、この共同体的性質というのは、科学、宗教、医学、そして哲学ね、これらを研究する機関としての役割を備えていなければならないと。
 そして第三番目には、その音楽、科学、そうだね、数学、哲学、他の宗教的な教え、というものが現代の教えをはるかに超えていなければならないということになるわけだね。
 で、この第一番目の要素、第二番目の要素、および次に来る第三番目の要素が、なぜその三重の偉大なるヘルメス、グランテヘルメスなのかという、その説明をしなきゃならないわけだけど、まずその前に、第三番目の要素として、布教、この布教が世界津々浦々に教えとして広められなければならないと。今の段階ではまだまだ活動が停滞しているわけだけど、今行なっている教義の分析、そしてその教義の分析を広めると。分析したものを広めるという作業、これらが結果を出すならば、間違いなく世界的に広められるであろうと。
 でね、この三重の大ヘルメスという意味とは何かというと、実はね、これはプラトン的、ピタゴラス的哲学であるということと、もう一つはストア派に属するね、ストア学派に属する哲学であるということ、それからもう一つはフィロン的、ユダヤ思想と。これらの四つ、このこれらの四つを備えたものこそが、大ヘルメスといわれる、というふうに表現されているわけだね。
 ここで一つ気をつけなければならないのは、このヘルメスというのは、もともとは、ギリシャ神話に登場する神であると。そしてこのギリシャ神話に登場する神ということでずっと検討を続けていたわけだけど、どうしても納得できないと。ところがね、このヘルメス、これは実はエジプトに起源を発するんだね。そして、そのエジプトのヘルメス文書というのがあって、ヘルメス文書の中に先程言った「偉大な三重のヘルメス」という言葉が載っていて、あ、やっと一致したと。
 つまり、ノストラダムスというのは、後世の神秘主義者であり、しかも彼と同等、あるいは彼以上の知的センスを有する者に、必ず自分の予言というものを解読させるために、サインを残していると。そのサインの残し方は、中途半端な思い込みではなく、はっきりとした学問のかたちで、こちらがしっかりと調査すれば、しかもそれは直感的な調査によって必ず出てくる材料であるということがね、わたしの中に絶えずあるわけだけども、それによってそれにょってね、調査した結果、先程述べたとおり、この三重の偉大なるヘルメスという言葉が出てきて、偉大なるヘルメスという言葉と合致したと。そして、その流れをくむ宗派が東洋に現われると。
 では、この日本を含めて、東洋のどこにそういうものが存在しているのだろうかと。つまり、医学、そして宗教、音楽、科学等いろいろなものを純粋に見極めると。しかもそれは単なる教義を裏付けるためだけに、見極めている宗派がどこに存在しているのだろうかと。つまり言い方を変えるならば実証主義の宗派と。オウム真理教はよく実証主義の宗派といわれるわけだけど、結局、それは皆さんも知ってのとおり、この日本を見ても、それから他の東洋の国を見ても、オウム真理教しかないんだと。しかもこのちょうど、七十五番日の詩というのは、第二次世界大戦後を表わしているわけだね。だからそういう意味においても一致するということだね。
 そして、このリーグ、つまり宗派は、東洋の王の上で成長するといっているわけだよ。で、ここで問題になってくるのは、東洋の王というのを、東洋の一国の、一国一国の王と考えるのか、あるいは東洋の第一人者と考えるのか、あるいは東洋の教えにおける王の上で成長すると考えるのかと。という三つの展開があると。
 もちろんこれは、わたしは第三番目ではないかと考えています。つまり、東洋の偉大なる思想、例えばそれはブッディズム、仏教であり、あるいは道教であり、あるいは気功であり、あるいはヨーガであり、あるいは密教であるといった、このような東洋の王者の教え、この上で成長すると。まさにそれはオウム真理教が中心に原始仏教を置きながらも、いろいろな他のヨーガ的、あるいは密教的な教えを正確に解析し、それをその原始仏教の体系の中に位置づけていっていることと一致すると。
 では、ところでだ。だれが一体ヨーロッパでそれらの教えを待っていたんだということになるよね。これは、紛れもなく神秘キリスト主義者であると。もともと、このキリスト教における神秘主義というものは、三段階に分かれているわけだよね、体系が。まず、それは一般の教え、それから二番目にタルムード、そしてカバラと。
 このタルムードというのは、要するにその律法といわれているもので、例えば戒律についての解説とか、そういうものが含まれているわけであると。で、その上におけるカバラというのは何かというと、これは皆さんもよく知ってのとおり、密儀宗派。密儀ね。つまりわたしたちをこの人間から神に仕上げていくための密儀であると。
 で、これらの三つの体系を持ちながら、彼らは、ある程度の神にはなることができるかもしれないが、最高神、絶対神、あるいはそれを超越した、空無辺から始まる仏教的最終段階に到達することはできないと。しかし、彼らは待ち望んでいるわけだよね。つまり不死を与えてくれる魂の登場を待ち望んでいるわけだし、不死を与えてくれる教団の登場を待ち望んでいると。で、それが東洋に現われるということが、この予言詩の内容であると。
 いいね。では、次に行きましょう。

(七十六番原文朗読)
七十六
大支配集団は、荘重なものを選り分ける
あとで打ち負かされ、追い払われるものから
その信奉者たちは、らっぱの音によってとても称賛されて
敵たちは、領土から追い出される

 この詩は、まさに中国共産党の詩であるということであると。で、この詩の内容についてはね、皆さんにまた数日後に差し上げることになるから、自分たちでね、宿題として検討してほしい。
 はい、では次、七十七番に行きましょう。----一応は読みます。

(七十七番原文朗読)
七十七
市民の団体の三十人の支持者
追放され、彼らの財産は彼らの敵たちに与えられる
彼らのすべての利益は、罪悪のためにあり
軍隊は水をかけられ、海賊船に引き渡される

 この詩については大変難解な内容で、しかし、過去の内容であるから、今検討の段階であるということで、ここはとどめておきたいと思います。次、七十八。

(七十八番原文朗読)
七十八
突然の喜びが突然の悲しみに変わり
ローマで恩恵によって抱きしめられる
悲しみ・叫び・嘆き・涙・血・素晴らしい喜び
反対集団は突然襲われ、かたづけられる

 この詩もオウム真理教にとってあまり、それから世界の流れにとってあまり重要じゃないから簡単に触れると、これはローマ法王の暗殺未遂というか、その内容をうたっている詩であると。しかも、この一九七八年に、ヨハネパウロ二世がチェンジしているわけだけど、それがちょうど七十八番目の詩に当てはめることによって、その一致を見させているという、さすがにノストラダムスだと思います。狙撃の状況その他については、百科事典を見てもらえばわかることだから、ここでは省略しましょう。
 はい、次。

(七十九番原文朗読)
七十九
古い道がすべて理想化され
世間は眠りの入り口であるメンフィスに変わる
ヘラクレスのような偉大なメルクリウスの百合の花
大地と海と国を震わせる

 この詩は、これ大変難解な詩であると。で、これはまさに、あなた方が、そしてわたしたちがしょわなければならない使命であると、そういう詩であるということだね、これは。つまり、どういうことかというと、古い道というのは、例えばキリスト教にしろそうだし、あるいはユダヤ教にしろそうだし、あるいは仏教にしろそうだし、あるいは密教にしろそうだし、あるいは中国の道教、その他についてもそうだけども、これらは古き道としては存在していると。しかし、その実体というものはだれも理解できないと。その古き道を新しい道にし、その新しい道が、ね、眠りの入り口であり、そしてそれが永遠不滅の入り口であると。これわかるよね、何が言いたいかね。
 つまり、この意味合いというのは、その古き道に、それを現代的にしっかりと理解し直すことによって、解答しなおすことによって、そこに真理が隠され、そしてその真理によって眠りの門から入り、そして永遠不滅へと到達すると。これ、まさに今オウム真理教が、なぜ経典を正確に翻訳しようとしているのか、しかもその経典が仏教だけではなく、キリスト教、ユダヤ教、あるいは気功や道教等の教え、あるいは原始ヨーガ等の教えを、今ひっくり返しているのかということと、まさにこれは一致するわけだね。
 ところで、この七十九、一九七九年は、わたし自体がものすごい高熱を出し、そうだね、約一週間ぐらいのトゥモが起きた時です。そして、このヘラクレスであり、メルクリウスである偉大な百合と。まあ皆さんもご存じのとおり、このヘラクレスというのは、もともと神に生まれ変わるはずだったものが、人間界に生まれ変わり、そしていろんな試練を受け、その試練を越えて、また天へ帰っていくという魂を表わしているわけです。でまあ、これは、この詩こそは、わたしの登場を予言している詩ではないかと、わたしは考えています。
 で、この特にこのメルキリウスというのは、ヘルメスのローマ----そうだね、ローマ訳というか、ローマの死後における名前の変更というわけだけど、実際は先程述べたとおり、ノストラダムスはヘルメスとメルキリウスを使い分けているわけだね。で、この使い分けている理由というのは、まずこのメルキリウスが水曜日を意味しているということ。それから二という数字を意味していること、の二つが大変重要であると。これはおそらく誕生日が水曜日で、しかも数字の二を表わしている魂ではないかととらえています。
 それから百合について言うならば、百合は純白、そして純潔ということだね。そして、それがね、もう最高のものであると。で、これは何を意味しているのかと、最もサットヴァの魂であるということを意味していると。
 で、この教えがなぜ、この地・海・国を震わすのかというと、今日本自体がオウム真理教の存在で震えているわけだけども、その理由というのは、要するに煩悩主義、悪魔的な国家支配に対して、最も純粋な清廉な潔白な教えというものがそこに投げ入れられた場合、当然その摩擦というものは大きいと。それをこの詩は言っているわけだね。はい、では次行きましょう。

(八十番原文朗読)
八十
強い支配力を持った大王国で統治し
堅固な大きな扉を軍事力によって
王と地方軍事長官が一緒になって開かせる
穏やかな日、船は港を完全に破壊して

 これは、強大な軍事国というのは、アメリカを表わします。そして、この港というのは、これイランを表わします。で、結局、そのイランのその強硬な扉を開くというのは、イラン・イラク戦争を含めた、イランに対する一連の攻撃、つまりこれはイスラム対アメリカ軍事国の対決というのを表わしている詩であるととらえて間違いないと思います。
 ちなみに、イラン・イラク戦争は、一九八〇年です。そしてね、この当時、この前後ぐらいからだけども、ソビエトあるいはアメリカのその軍事的介入というのは、自分たちがその国にグッと攻め込むのではなく、必ずそこで傀儡政権をつくり、その後押しをするというかたちで攻め込んでいると。それもね、引っかけてこの詩が展開されているんだと考えるならば、この詩の意味合いというものが、いかに深いが理解できるはずです。

(八十一番原文朗読)
八十一
ヘスペリスの人々は宝の神殿に置かれ
この中から取り出され、秘密の場所へ
その神殿は腹をすかせた人々の束縛を解き
再び奪われ、心を奪われ、中央に恐ろしい犠牲

 この詩は、大変あの神秘的な詩ですから、皆さんに宿題にしましょう。はい次。

(八十二番原文朗読)
八十二
叫び、嘆き、涙がほかが原因で生ずる
掘り出すように見えて、最後の攻撃をする
周辺が囲まれて、深い皿に置かれる
生存者はすぐに追い払われ、殺される

 これは、シナイ半島の返還に行き着くまでの様相を説いた詩です。ちなみにシナイ半島の返還は、一九八二年です。ここは、急いでいる意味はわかるよね。未来についての予言を重点的に行ないたいから、淡々と進めているわけだけど。
 次、八十三。

(八十三番原文朗読)
八十三
闘いは前兆が与えられない
庭から外に出ることを強制される
ガンの周辺は軍旗であることが知られ
彼らの仲間をすべて殺す

(八十四番原文朗読)
八十四
自然なものは非常に高いところにいる
低くはなく、高いところに
遅い返りが殉教者たちを満足させる
討論なしにはレクロアンは存在しない
やりとげ、すべての時間を浪費しながら

(八十五番原文朗読)
八十五
古い護民官はトレミードの都合のよいときに
攻められ、捕虜を解放しない
望みは、望みでない、悪いことを、臆病であるといい
妻によって、その友人たちに引き渡される

(八十六番原文朗読)
八十六
ヨーロッパの王はグリフォンのようにやってくる
鷲の人々に伴われて
赤くて白いものたちが大群を率い
バビロンの王に対抗して進む

 これは、まさに一九九一年の内容であるから、ここら辺からね、少しずつ説明を加えなければならないと。これはまさに湾岸戦争の状態を表わしていると。で、バビロンの王というのは、もともとイラクを表わし、それからグリフォンというのは、まず頭が鷲で胴体がライオン、それから尾っぽがサソリという合成獣だね。で、この合成獣が、鷲の人々を従えてというのは、まさにアメリカがイラクに対して対決すると。で、そのときの内容が、白と赤の人たちを引き連れてといっているわけだけど、これは、赤は当然共産主義を表わし、白は自由主義を表わすと。つまり、自由主義、共産主義の人たちを引き連れて、最高の空軍力である、鷲、それから最高の陸軍力であるライオン、これをね、使いながら、結局イラクに数カ月で打ち勝っでしまったと。それを表わした詩である。
 で、ところで、なぜヨーロッパの王と言っているのかと。もともとヨーロッパというのは、これは予言セミナーのパート1でも説明したと思うが、今のヨーロッパ大陸を指すわけではない。もともとヨーロッパというのは、キリスト教圏を指すわけである。そしてそのキリスト教圏の最大の国といったら当然、アメリカ合衆国であることは疑いがないと。
 はい、次八十七番に行きましょう。

(八十七番原文朗読)
八十七
大王はニースの近くの港を手に入れに来る
死の大帝国は同じようにそれをなす
アンティポールにその雌牛を置く
海で王位はすっかり姿を消す

(八十八番原文朗読)
八十八
二番目の見張りのとき、歩兵と騎兵がすっかり絶滅させる
力を持って
海から登場し
マルセイユの髪の中に入る
かつてないほど、つらい涙・叫び・殺戮

(八十九番原文朗読)
八十九
大理石の煉瓦の壁が縮小される
平和な七と五十年
新しくされた人間の喜び、水道橋
健康・偉大な成果・蜜を作る喜びと時間

 はい、これは八十九、まさにベルリンの壁が崩壊するということを予言した詩です。そして、これはユダヤ暦でちょうど七と五十年、つまり五七五〇年に当たる年であることも面白い一致というか、さすがノストラダムスだと思います。

(九十番原文朗読)
九十
残酷な暴君が百回殺す
身分の良い者と学者を彼の元に置いて
元老院全体が彼の手の元に
悪意のある無謀な人に腹を立てる

 これは、サダム・フセインをね、予言した詩であると。はい、次、九十一行きましょう。

(九十一番原文朗読)
九十一
ローマの聖職者が一六〇九年に
その年のリーダーを選ぶ
灰色で黒いものから生じた仲間の
かつてこれほど悪意があったことはなかった

(九十二番原文朗読)
九十二
父の前で子供が殺される
父はのちに、い草の縄の間に
ジュネーブの人々は勇気を出す
真ん中の指導者が王位に就くときに

(九十三番原文朗読)
九十三
新しい船が試練を受ける
そことすぐそばに帝国を移す
ボケール、アルルは捕虜たちを捕らえおく
発見される、紫の二本の柱の近くで

 この詩はECが統一され、そしてその統一されたのち、試練がかなりあるんだということを表わしています。その試練とは何かというと、そのECに統合された国の間での軋轢です。例えば、九三年にね、ECが統合されるということはわかっているわけだけども、それだけではなく、重要なポイントとして、イタリアがイギリスを抜いて、国民総生産が第三位になったと、ヨーロッパにおいて。以前はイギリスが三位であったと。こういうのを見てもね、徐々に徐々に、イギリスの幻の帝国の崩壊が進んでくると。それに加えて、イタリア、ドイツという、もともと戦争好きの国の台頭が生じてくると。これはいつもの世界大戦の構図を表わしているわけだけども。よって、この九三年からのEC統合は、決して幸福なものではなく、試練多きものであるという予言詩です。

(九十四番原文朗読)
九十四
ニーム、アルルが原因でヴィエンヌは軽蔑する
西の人の直令に完全には従わない
第一の人を断罪するために農夫たちのもとに
六人の逃亡者はセラフィムの服を着て

 これは、大変示唆的な内容であるけども、これはヨーロッパと、それからアメリカとの関係が正常に進まないということを表わした詩だと考えてください。はい、では九十五行きましょう。

(九十五番原文朗読)
九十五
スペイン植民諸国の中に強大な軍事力の王が現われる
最盛期に海と陸で武力を使って富を征服するこの害悪が三日月の価値を引き下げ鷲がヴィーナスの火のそれらまで引き下げる

 これは、スペインから強大な王国が現われると。皆さんもご存じのとおり、まずアメリカを発見し、開拓したのはスペインであると。そののちイギリスのね、新教徒がアメリカに入って、今のアメリカを作っているわけだけど、もちろんかなりのスペイン人が存在していることは事実であると。で、このスペインから現われる、つまり、発見したのはスペインであるから、まず、これはアメリカと見るべきであろうと。で、そのアメリカの登場によって、まず、このね、アメリカの登場によって、オスマントルコ、あるいはイスラム諸国の権威が低下されると。
 例えば、今回の湾岸戦争もそうだけども、結局もともとは同じ宗派であるはずのイスラム諸国が分離したようなかたちで戦いを挑んでいると。こういうことは明らかに、イスラム教国の力を引き下げるということを表わしていると同時に、例えばトルコにおいては、実際アメリカの軍事的援助なくしては生きていけない状態にあると。これはちょうど今の日本の安保条約と似ているわけだけども、そういう状態を表わしている詩であると。
 そしてね、しかもこの、一五七一年に、レパントの海戦で、オスマントルコはスペインに撃ち破られているという実績もあると。要するに国の関係からいったら、明らかにスペインの流れが、オスマントルコの流れに打ち勝っているということを表わしているわけだね。
 そして最後の詩、これはその、実際アメリカの大帝国によって、世界がね、ヴィーナス化されると。これは例えば東欧諸国をその崩壊させていった一つの因として、『プレイボーイ』という雑誌が、東欧諸国に入り、そしてマクドナルドが入ることによって、食欲、性欲を提供し、それによって共産主義が崩壊したという説もあるぐらい、このアメリカイコール享楽、世界を堕落に陥れるための国、しかし経済的には豊か、物質的には豊かな繁栄をわたしたちに約束させるというね、約束してくれるという、そういう特徴をここで表わしている詩なんだね。だから、例えば、この詩が九十五にあるということは、この世紀は結局この最後まで、そういう状態が続く可能性があるということを示唆している、と見るべきである。
 はい、では九十六行こうか。

(九十六番原文朗読)
九十六
海の一族の宗教が勝利する
植民地総督の修道士の宗派に
頑固で猛反対される宗派に畏敬の念を抱く
アレフとアレフのとき、両者が愛し合う

 これは大変難しい詩だったんだね。で、実際、こういう詩というのは、一つの詩を解読するのに二日あるいは三日かけて解読するわけだけども。まず、海の宗教が勝利する、というときのこの海という場合、これは、メールという言葉なんだね、フランス語では。メールというのは、当然、音的にはスメール、つまり、天界のスメール山と一致している、ということが一つと、それからもう一つは、そうなると、メールの宗教が勝利するってことになるわけだけども、一応海の宗教っていってるわけだから、海の宗教とここはとらえましょうと、第一段階で考えたと。
 で、次の段階で、ではその海の宗教とは何だと言った場合、当然海イコール阿修羅であると。あるいはこれはギリシャ神話においては、当然ポセイドンであると。では一体ポセイドンはどういうものを持っているのかと。何とポセイドンは三つ又の鉾を持っている、つまり三叉戟を持っていると。で、ではこのポセイドンの主星は何であると、これは海王星であると。おお、これはわたしの主星だなと。
 まあここまできたわけだけども、で、なぜここで海の宗教と言っているのかと。これは二つあるだろうと。一つは日本を表わしていると。というのは、日本ほど完全な島国であり、しかも世界的に影響を与えることのできる国は少ない、ということが一つあげられると。それからもう一つは、海の宗教イコール大海を渡る宗教、つまり大乗の宗教ではないかという引っかけも出てくると。ここの部分については問題なかろうと。
 で、次に出てきたのは、九七年にこの日本には、そうだねえ、この日本が始まって最大の大きな変化を迎える、これは九七年なわけだけど、九七年なわけだけど、その九七年の一つ手前の九六年で、やはりそのために大きな変化が起きなきゃならないと。じゃ何が起きるんだと。それはスペインの総督、この単語はアダランカティフなわけだね。で、このアダランカティフというのはスペイン語ではアダランタード、これはフランス語的にちょっといじるならば、アロンという言葉が出てくるわけだけど、わたしはこのアロンの説を、ずっととってたわげだけど、マンジュシュリー正悟師、あるいはXの見解からいくと、このアダランタードの方が学問的であると。現象として同じことを指しているわけであるから、アロンであろうとアダランタードであろうと構わないと。そこんとこはね。もしこの現象がまるっきり別のものを指しているんだったら問題あるわけだけど。
 で、結果的には、これがモーセと関係のある、あるいは今のキリスト教と関係のある最高宗派、しかも最もそのレベルの高い宗派であるフリーメーソンを表わしているんではないか、ということになったわけだね。で、このフリーメーソンがまず、そのオウム真理教のスタンスである頑固さ、一徹さというものを恐れるけども、それに対して畏敬の念を持つというのが九六年であると。今年九一年であるから、あと五年間は辛抱する必要があると。で、そのときに、この二つが愛し合うと言っているわけだけど、実際は、わたしは打ち勝つと記憶してるんだけどねえ、訳語。打ち勝つ……いや、包合するとか、そういう……。
 うん。ま、要するに最終的に、フリーメーソンのその教えそのものと、オウム真理教の教えそのものとの間に完全なる一致、あるいはオウム真理教の宗教概念の中に、フリーメーソンの宗教概念が統合されるかたちで、この二つの流れが同一になると。まあ、これは実際わたしの前生とも関係があるわけだけども、同一して本来は当然なわけだね。
 で、この時代がね、一九九六であるもう一つの証明としては、このアレフとアレフというのは、実は、ヘブライ語あるいはペルシャ語の「A」とか、「第一の」とかいう意味を表わすわけだけど、これは『創世記』のね、第一番目に、アレフが六つ出てくることによって、六千年という解釈があるわけだね。で、ノストラダムス自体はカバリストであったわけだから、これをアレフとアレフという言葉を表わすことによって、二千年を表わしたのではないかと。で、何から見て二千年なのかというと、ちょうどキリスト生誕から見て二千年である。つまり、キリスト生誕というのは、BC四。で、これに二千を足すと、一九九六、しかも九十六番目の詩ということで表わしていると。ということは、このオウム真理教の変化というものは、九六年までに大きな変化を遂げるはずであると。ということです、ここはね。
 次は、九十七。

(九十七番原文朗読)
九十七
完全に束縛された老練な人々が
いっぱい乗ったガレー船
悪のはびこる時代、苦しみに対して優しい人
粗野な人々に対するいけにえ
非常に迅速に予定より早く存在するようになるだろう
光のキューピッドが精霊のための羽を哀れむ

 大変また宗教的な詩が登場するわけだけど、この九十六、九十七、九十八、九十九、百と、この中のこの九十六、九十七は、特にオウム真理教にとっては重要な詩であると。まず、ガレー船について説明をするならば、このガレー船というのはね、船を多くの人が櫓を持って漕ぐという船であると。これはローマ時代に使われた船なんだね、これは。で、ここで考えてほしいことは、船、イコールこの場合は大乗の船と考えるべきである。しかも、これは複数あるということは、おそらくいくつかの国の船を表わしていると考えるべきであると。
 で、この船を、どのようなかたちで見るのかというと、まず完全なる束縛をされた人、老練な人というのは、心の成熟した、戒律を完全に遵守している、つまり戒律によって束縛されている人たちが漕いでいる船というふうに理解すべきである。
 そして、この時代というのは、最も悪がはびこるというわけだから、これから九七年までは、よりいっそうの悪がはびこると考えるべきである。しかし、その悪の中に真理の光が生じ、その光がどんどん増大してくる時というのは、近いよということをここで表わしていると。
 で、苦しみに対して優しい人というのは、これはまさに大乗の思想を持った人であるということを表わしていると。で、これは単数であるから、おそらく教祖であろうと。ということはわたしじゃないかと、わたしは自負しているわけだけども。それで、この粗野な人に対する生け贅というのは、まさに現代の殺生・偸盗・邪淫・妄語という五つの戒律を犯し続けている人たちに対する生け贄、つまりほふられた小羊という意味をここで表わしているんだということだね。
 そして、これはね、この教えが大発展するのは、九六年の終わりから九七年以降であるということを、示唆的に説いている内容であると。
 はい、では九十八行きましょう。

(九十八番原文朗読)
九十八
喜々とした処女の幸福な華麗さ
もう輝かなくなり、長い間海なしで存在する
忌まわしい商人、大胆な冒険家、残忍な人々とともにすべての、あらゆる方法で、奇跡的な、全地球

 この一行目は、これはイギリスを表わしています。これは、『ヨハネの黙示録』の中でも説かれていることだから、あなた方は理解できるだろうけど、女王、あるいは処女、これが例えばエリザベス一世を表わしている。「わたしは国家と結婚したんだ」というね、象徴的な言葉で表わされているように、そういう意味でこのイギリスを表わしていると。で、このイギリス自体がもうすでに輝かないと。そして海なしに存在するというのは、これはイギリスそのものの領土が海続きから陸続きになるのか、あるいは陸続きのような状態になることを表わしていると。そして、このときに地球規模の大いなる奇跡がいろいろと起き出すと。つまり、この九十八ぐらいからは、奇跡が起き出す年であるというふうに考えてください。

(九十九番原文朗読)
九十九
最後に、狼・ライオン・牛・ロバ・臆病な小羊らがマスチフ犬とともにもはや彼らに、甘いマナは落ちてこないマスチフ犬に対する、より多くの警戒と監視者

 この詩は大変重要な詩であると。で、この詩は一九九九年七の月とも大変意味をからめた詩であると。よってわたしは、この詩に対して相当の時間を割きました。まず第一番目の狼。これ実際は星座の狼座を表わします。そして、この狼座の中心的な星が火星であると。現に、一九九九年のいつか、火星がここに入るんだよね。これについては後で日にちを正確に指定するけども、一つずついくよ。次にライオン、このライオンは定位が当然、太陽であると。で、実際にその太陽が、そこに入る時期がくると。そして三番日の牛、この牡牛座には、牛とね、月というのは関係あるわけだけど、ここによって、この月の起点によって、日にちがより厳密に規定されると。そして、次のロバと。このロバというのは実際に、子馬座というのがあるわけだけど、ちょうどその子馬座に、やはりある星が入ると。そして、岩狸と。この岩狸というのは、実際には小羊という意味があって、牡羊座に同じように星が入ると。つまり、この狼座、獅子座、それから牡牛座、子馬座、牡羊座にぴたっとすべての星が入ってしまう時期が来るんだよと。
 で、これを検討した結果ね、一九九九年九月二日から三日。この二日間がぴったしそれに当たるわけだね。で、この二日、三日というのは、実を言うと旧暦で言うと七の月に当たるんだと。つまり、この一九九九年九月二日、三日に必ずや大いなる現象が起きるはずであると。で、このとき、もはや天からマナが降ってこないと。じゃ、何が降ってくるんだという問題が出てくると。きっとマナの代わりに恐怖の大王が降ってくるんだね、これは。で、このマナというのは何かというと、これは天の恵みであると。で、その反対の言葉として、恐怖の大王が取り上げられているわけであるから、これはやはり天変地異と見るべきであろうと。よって、この一九九九年九月二日、三日、これオウム真理教にとっては、最高のね、要注意日としてマークするようにしなければならないと考えています。一つずつ行くよ。まず、狼座に入るのが火星、次に獅子座に入るのが太陽、水星、金星。そして牡牛座に入るのが月ですね。それから子馬座に入るのが天王星、海王星。そして、牡羊座に入るのが、木星と土星と。
 で、オウム真理教はこの中のどこに入るのかと。あるいは海の宗教はどこに入るのかというと、ちょうどこの子馬座に入るわけだね。なぜ子馬座に入るのかというと、この子馬座のもともとの意味合いというのは、ポセイドンが三つ又の鉾で突いたときに出てきた星座、これを子馬座と言っているわけであって、しかもこれにちょうど海王星が入っていると。で、海王星はポセイドンを表わしているということを見ても、おそらくこの子馬座において、オウム真理教の果たす役割、これは世界を救済するような大きな役割を果たさなきゃならないだろうけど、そういうことをここでは示唆しているんだと思います。
 で、太陽は定位に入り、大いなる権力、そして科学力、そして金銭、ね、こういうものを司り、表現すると。それから火星は定位に入り、同じように狼座に入っているわけだから、戦いを徹底的に挑むというかたちになると。そして、これと絡んで、原爆の象徴である冥王星が、その狼座の近くに存在していると。それから木星と土星は、牡羊座に存在しているわけだけど、これはかなりね、象意的には柔らかい象意を表わすのではないかと考えられます。
 そしていよいよ二○○○年において、イギリス帝国の終焉の予言詩へと移ります。それからね、なぜここを子馬座という言葉を使わないで、ロバで表わしているかというと、これはまさにノストラダムスがキリスト教徒であり、そのロバそのものが、キリストの乗り物であるということを表わしていて、この子馬座とロバとを引っかけたんだという解釈をしています。
 そして、この最後のマスチフ犬だけども、これはイギリスであると。では、なぜイギリスなのかというと、これは、もともと原産がチベットではないかといわれているわけだけど、その原産チベットの大型犬が、イギリスによって改良されたと。そして、これはジュピターのね、つまり、これは幼いジュピターであるアメリカ、これは、守っているというか、そういう意味で、その金色のマステフ犬という表現が神話の中にありまして、この黄金の毛のマスチフ犬イコール、金によって豊かになったイギリスというふうにとらえて間違いないだろうと。で、このイギリス、このイギリスのね、本土を表わすのかといったら、イギリス帝国、大英帝国を表わしていると、わたしは今とらえています。で、この大英帝国が二〇〇〇年に崩壊すると。
 では、百番に行きます。

(百番原文朗読)

大帝国がイギリスによって生じ
三百年以上の完全な海洋の支配権
大群が海と陸を通過し
ルシタニア人はそれに満足しない

 これは、イギリスの海洋支配権が三百年に及ぶ、三百年以上に及ぶということの予言。それから、それに対してルシタニア人、つまり、スペイン系の民族が満足しないという予言を表わしていると。
 で、これは何を表わしているかというと、まず、一五八八年に、イギリス、イギリスとスペインだよね、イギリスとスペインとの間に、海戦が起きて無敵艦隊アルマダを破り、そこから制海権が生じたと。しかし、まだこのときには、実際オランダ等の海洋貿易を行なっている国があって、それは第一回、第二回、第三回のイギリス・オランダ戦争によって、最終的には第三回目のオランダ侵略戦争によって、完全な制海権をものにするわけだけども、そのスペインとの戦いから約三百年後にちょうど、アメリカが力をつけてきて、そして徐々に制海権を脅かしていくと。これはまさにそのルシタニア、ルシタニア人がそれを納得しないという言葉を表わしている状態を表わしていると。
 で、これはそれだけではなくて、この百番目にちょうどあるということは、この二〇〇〇年ちょっきりに、イギリスに大きな変化が起きることを示唆しているものと見るべきであると。で、これはヨハネの黙示録との照らし合わせからいっても、起きて当然であるというか、起きるべくして起きる内容であるということだね。
 はい。では次に、ざっとね、十一章の一から十までの詩を読み上げ、で一旦オウム三唱して、質疑応答に移りたいと思います。その間に片付けに入ると。

(百一番以降原文朗読なし)
百一
新しい世紀、新しい契約
侯爵領は船の中に置かれる
勝利する、二つの内の、より強いものによって
侯爵等が所有する、フローレンスの軍艦
マルセイユの港、フランスの処女、カトリーヌの強い指導
 者の頭をそる

百二
金と銀に支配させる
伯爵が街を手に入れるのを望む時
ものすごい数の兵士たち
殺され、溺れ死に、手の打ちようがなく
より強い大地の上に足を置く

百三
乱雑を極めた街
千の打撃によって倒される
大砲と武器で、地の底に
五年間持ちこたえ、すべてが元に戻る
そして敵に解放される、戦いののち、彼らに水が作られる

百四
丸いものと百合から非常に偉大な王子が誕生する
とても素早く、そして遅れて
彼の地方へやってくる
土星は天秤座で増大し
家は金星の減退する力のもとに
そこの女性は男性の後ろに
切り立ったものの下で
ブルボンのよい血を保つために

百五
ひどい残酷さによって公国を維持するもの
ついに大群を見る
とても危険な火の攻撃によって
調和によって良い結果を得られるだろうが
さもなければオレンジの果汁を飲むだろう

(尊師)これ原爆投下ね。

百六
法律家は卑怯な企てを
領主と偉大な王子を苦しみに陥れる
最後に知られ、リーダーを殺す
スペインの友人の風上の鳥
作戦中、持ち場が罠にかけられ
作家は水の中に飛び込む

百七
蛭は狼の仲間に入る
国が海で衰えるとき
しかし偉大な王子は妬みがなく
死者によって彼に与える
彼のために、その国の生命を与える
必要に迫られ、それを用意する

百八
少しだけ開かれた取引
大使がペルシャからやってくる
自由な国へ情報をもたらす
しかし受け取らず、空しい希望
偉大な神に対する罪が行なわれ
それと別れることを望むふりをする

百九
二つの軍旗がオーヴュルニュの方面に
左側が取られ、一時的に捕虜を支配する
女は子供たちを連れていくのを望む
しかし問題が暴かれ、地の上に死に至る危険を持ったつぶ
 やき
ゲルマンの城塞の捕虜となった兄と妹

百十
一人の婦人のための大師
彼女の船の上にオールを置く
偉大な医者に祈るため
それを取り除くほどの苦しみ
しかしそこで王妃は反対する
その終わりを見るほどの激しい苦痛

 はい、これがね、十一章の十番目の詩です。では、いったんね、ここでオウムを三唱しましょう。

 それでは終わりにしたいけれど、最後に一言言っておきたいことがある。それは、まだ君たちはオウム真理教の実態を知らないと。それはサマナもオウム真理教の実態を知らないと。オウム真理教の実態を知っているのは、本当に中枢の一部であると。これは何を意味しているのかというと、例えば、君たちが今のスピードでのんべんだらりんと現世の生活をね楽しむ、これはいいだろう。しかし、修行する時間、瞑想する時間、あるいは教学する時間をしっかりこなしていかなかったら、それだけ高い教えを君たちに降ろすことはできないと。
 宗教とはもともと観念的な教えではない。宗教とは君たちを人間から神に作りかえ、そして神から仏陀に作りかえていくための教えであると。ところがそこに教えすら理解できない。当然実践をしないと。ね。こういう基本的なことができなくて、一体どのようにして、わたしの有しているもの、あるいはオウム真理教自体が持っている最高の教えを君たちに降ろすことができるんだろうかと。それは今日の質問の中にもいろいろ現われてきている。例えば、わたしの話した内容について正確に理解できないとか、あるいは話した内容を曲解するとか、これは明らかに日々の修行が足りない証拠である。いいな。
(信徒たち)はい。
(尊師)だから、もっとしっかりと日々の修行を固めることによって、今君たちが行なっているテーラヴァーダの中のベースの教え、これをより大乗的、タントラ・ヴァジラヤーナ的な崇高な教えへと移行していくように努力してほしい。それは君たち一人一人が自覚を持ち、そして自分自身は神人、つまり神になるんだということを意識して実践しなきゃならないからである。いいね。
(信徒たち)はい。
(尊師)はい、それでは終わりましょう。しっかりがんばりなさい。
(信徒たち)はい。