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◆88/4/20 東京
レインボー・ステージについて

 よし、じや始めるぞ。全員来たね。
 今日集まってもらったのはねえ、まず君たちに質問があるからだ。それは一体君たちはオウムに何のためにいるかという質問だ、まず。どうだそれは。
 今後わたしは、オウムのスタッフというものは、解脱、あるいは悟り、つまり大乗の仏陀になる人以外はとらないようにしようと考えている。あとは一般の会員でやってもらう。なぜならば四月の終わりの、ね、スタッフの総数を計算すると、わたしを抜いて一〇二名になる。そしてその一〇二名の意思がバラバラだったならば、それは正しい救済という結果を招くことはできない。
 そのために、いいか、わたしはレインボー・システム≠ニいうものを導入しようと考えた。レインボー・システムとは何か。これは、インド密教においてね、修行者のステージというものを虹で表わしてるんだね。で、その虹のステージということからレインボー・ステージという名前をとったわけだけども、それはあなた方が、今一体どのレベルにいるか、そして次に何をすればいいか、その指針をはっきりと打ち出さない限り、あなた方の修行・解脱・悟り、というものは得られないだろうと。そしてもし解脱・悟りに対して興味のない人が、単にここは、この空間は安穏だからといって、この空間に存在する人がいたならば、その人は、ね、ガン細胞になるだろう。そして周りを腐らせてしまうだろう。
 時間は限られている。わたしに与えられた時間は限られている。
 いいか。そしてわたしは、そのレインボー・システムの背景にガヤトリー真言を置いた。ガヤトリー真言というのは知ってる人も知らない人もいるだろうから、言うならば、プフー、プハー、スワハー、マハー、ジャナー、タパー、サティヤンという七つのマントラだね。これはどういうことかというと地のステージ、水のステージ、ね、火のステージ、風のステージ、そして空のステージ、それから極限のステージ、そして解脱のステージだ。この上に、この極限、解脱のステージにだぶらせて、ラージャ・ヨーガ、クンダリニー・ヨーガ、ジュニアーナ・ヨーガ、大乗のヨーガ、そして報身のヨーガ----アストラルのヨーガだね、コーザル・ヨーガ、そして最終解脱という、これだけの道を引いた。
 今までオウムを去っていった人たちを見ると、まず布施の精神がない。あるいは奉仕の精神がない人は必ずつぶれている。だから例えばだよ、ある人は大学から入ってくる人もいる。こういう人は経済的にもともと余力がない。だからこういう人は経済的なものを要求しない。ね。しかしバクティという、つまり奉仕という形で、一生懸命功徳を積んでる人は、どんどん成長している。ね。ところが社会生活を営んでいて、そして自己のためにはお金を使うことができるけども、あるいは真理のためにお布施ができないと。こういう人たちはなかなか大変だ。
 これはあなた方にね、一週間以内にそのデータを手渡したいと考えている。今まで去っていった人の原因と結果をね。
 だからまず第一のステージは、布施・奉仕のできていないステージ----メモする人はしときなさいよ。メモ用紙持ってきてるか。持ってきてなければ、M、さっとみんなに渡してやれ。出してやれ、自分の方から。
(M)持ってない方。
(尊師)H、ずいぶん成長したな。----用意できたかみんな。OKかM。
(M)はい。
(尊師)まずスタートはブフーのステージから入る。このステージから入る人は黄色いプルシャをもらえると。つまり黄色いプルシャをつけてる人は、新人さんだなと、あるいは、布施や奉仕ができてない人だと考えなさい。そしてわたし、またはセクションのリーダー、または大師が、この人は立派にそのセクションをこなしてると、そして任務に対して集中力もあるし、期間としても奉仕の期間は十分であると。この人に対しては、次はブハーのステージに入る。
 M、プハーの色は?
(M大師)青です。
(尊師)わかるね。で、君たちはブハーに入ったならば、必ず一日二時間、オウムの教義を勉強しなければならない。そしてわたしの説法の内容、あるいは教理が完全に理解できた段階で、つまりこの段階というのはいかなるワークをやってもへこたれないと。ね、わたしが観念崩しをかけて「もうつぶれそうだ、ギブアップだ、逃げ出したい」というのは別だ、これは。そうではなくて、このシステム上の、システムの中にいて、いいかな、自己の、オウムにいる意味合い、これを完全に理解できた段階、オウムの教理というものを、理解できた段階、ね、これが、ブハー・ステージの修了。すなわち、スワハーに入る。このスワハーというのは、色は?
(M大師)バラ色。
(尊師)バラ色だね。つまりスワハーに入った人は三つのプルシャをつけてることになる。あるいは、今日発表するから、ね、例えばスワハーから入る人は一個になるかもしれない。だから言い方を換えれば、ブフーから入った方が徳なんだね。プルシャはエネルギーが込めちれてるし。どうだそれは。
(一同笑)
(尊師)その上にだよ、ここで、まあ今からマハーに入らなきゃなんないけど、一言断っとかなきゃなんない。それは、どのステージにおいても降格があるということだね。その場合プルシャを取り上げられる。そして魔境に入った場合は、そのステージをキープしているんだけど精神的葛藤で魔境に入っている人は黒いプルシャがもらえる。つまり魔境に入っていれば四個もらえることになるんだよ。その時点、スワハーのステージでね。必ずもらってつけなきゃなんないわけだから、みんなわかるね、「あの人は魔境だから変なことを言ってんだ」と。
 はい次。スワハーからマハーのステージにおいては、各セクションにおいて功績のあった人、この人がマハーに入っていきます。そうするとあなた方は疑問を持つかもしれない。例えば音楽班だったら作曲をやってかたちができるけども事務、あるいは営業はできないじゃないかと、かたちが。そこは安心してください。かたちのないものに関してはね、わたしが判断するから。現に今回の発表では事務の、ね、古株が一番、次元が高いことになっている。いいかな。----だからかたちのある功績、かたちのない功績があるわけだから、そこのところは気にしないように。ただ己の役割、これに全力を尽くすと。これが大切だね。
 次、マハー・ステージ。マハー・ステージだね。
(M大師)色は緑です。
(尊師)色は緑だね、うん。マハー・ステージからジャナー・ステージに至るためには、いいかな、----あ、もう一つあったね、申し訳ない。もう一つ今の付け加えなきゃなんない。M、ちょつと。----正しく言っとかないとまずいなあ……。
 はい。で、このマハー・ステージでもう一つ実践しなきゃならないことは、ね、
(弟子) スワハーからマハーですね。
(尊師)そうそうマハーだね、今ね、スワハーからマハー、スワハーからマハーはOK、それでいいんだよ。そうそう、功績でごめん。
 次マハーからジャナーに移ると。マハーからジャナーにおいては、これは要するにスタッフの、大乗の訓練がそこにあるわけだね。自己の問題だけではなく他の問題にも、ね、できるだけ関与して、そして四つの無量心を説くと。ね。つまりこのステージまで行った人は否定的想念が、っていうかもう完全にって言っていいのかなあ、この段階で滅されなければならない。
 今オウムが揺れてるのは、ね、例えば新しく入ってきた人たちが互いに否定的な情報を交換して暗くなってる。つまり道でないものに対して、そこに道を見いだして、そして下降の道を歩いて暗くなっている。わかるね。だからこのマハーからジャナーに、ね、至るステージは、もう一度言うよ、サブリーダーとして周りをある程度掌握してね、そして周りの苦悩を取り除いてあげる。そして四つの無量心を説いてあげると。そのためには先程言ったとおり、ね、布施や奉仕の実践ができてなきゃなんないと。説法が理解できてなきゃなんないと。そしてある程度、そのセクションで功績がなきゃなんないと。ね。
 で、ジャナーから、
(M大師)実は、プルシャが二個の白です。
(尊師)はい。これはプルシャが二個、白がつきます。ということは何個プルシャがもらえるかな、これで。魔境に二回入るとして。どうだ。黄色、青、バラ色、緑、白二個に、黒が二個と。----魔境はあれだね、一回取って外すわけだからね----場合、七個だね。七個もらえるわけだね、これでプルシャが。だからプルシャが七個つかなくてもいいんだ、六個ついてた人がね、ま黒丸がないとして、六個ついてた人、ね、ま、この人は称賛に値すると。
 で、ジャナーからタパーにかけては、これは、模範的なリーダーを指すね。模範的なリーダーというのは、もちろん成就していないわけだから、いろんな心の屈折は持っているけども、一応決められたこと、例えば睡眠を三時間、四時間でどんどんこなしてると。そしてきちんと全体を理解して動いてると、ね。そしてもちろん、新人さんに比べたら愛があると。本当の意味でね、四つの無量心というものを理解していると。こういう人がタパーに上がるんで。つまりもう修行者として完璧な状態、極上級のね、修行者の要素を持っている人、意志が強くて、ね、勇気があって、ね、そして決断力もあると。で、リーダーシップがとれて、ね、真理を理解してると。そして真理のためには生をも、生命をも、ね、賭すことができると。こういう人、ね、このステージの人がタパー・ステージであると。
 そしてここで、ね、二つの道に分かれる。とはいっても最後は一つになるわけだけども。一つはワークをしながら、ね、修行に入っていく、瞑想すると。時間を作って----パートの人が一つと。もう一つは、ワークなしに極厳に入ると。つまりもう大師の道は約束されてるわけだね、ここで。いいかな。
(M大師)一応三個の…
(尊師)一個付け足すだけだよね……。ここでまたプルシャが一個もらえると。いいかな。
 このあと、ラージャ・ヨーガ、クンダリニー・ヨーガ、ジュニアーナ・ヨーガ、大乗のヨーガ、そして、アストラルのヨーガ、コーザルのヨーガ、最終解脱と入っていくわけだけども、それについて、M、指針があったね。それ若干訂正しなきゃなんない部分があるから今ここで改めて説明すると、ね、もうそこまでの要素が出てきてるわけだから、いいか、まず成就のプロセスからいくよ。できてるわけだからラージャ・ヨーガの成就は間違いなかろうと、いうことになる、ね。そして功徳が、ね、ほかの人より優れていたならば、クンダリニー・ヨーガまでいける、かもしれないね。はい、こっからがポイントだ、いいかな。
 以前は一回の独房修行でジュニアーナ・ヨーガまで成就させるとわたしは言ってたけど、それはやらないことにした。なぜならばクンダリニー・ヨーガの成就者には、必ずシャクティーパットの加行を与えようと考えている。ここで自己の精神的な安定が、凡夫の精神的安定とどれくらい違うのかを経験させる。そして何回も何回もこれを上下させてるうちに、凡夫と成就者の遠いがはっきりわかってこよう。つまり成就したあと凡夫の状態を経験するというわけだね。いいかな。ここでだから、クンダリニー・ヨーガの成就者は----あ、その前にラージャ・ヨーガの成就者は、行法の指導とか相談に一般的にはあたる。で、クンダリニー・ヨーガの成就者はそれにシャクティーパットが加わると。で、シャクティーパットのあと三日間の極厳を課すつもりでいるね。それは凡夫と成就者の違いというものをそこの三日間で認識して、浄化し終わってまたバックするという、いいか。そしてわたしが、この人のキャパシティはシャクティーパット例えば五十人であると、例えば百人であると考えて、それに到達したならば、ね、次はジュニアーナ・ヨーガのプロセスに入っていく。このときまた極厳修行に入るか、あるいは指導をしながら一日六時間とか十時間とか瞑想修行に入るか、それは人によって違おう。いいか。
 そしてジュニアーナ・ヨーガが完成したならば、この人はわたしに代わって、大きなイベントにおいて例えば、ね、ポアのセミナーだとかね、ポア・コースのセミナーだとか、あるいは超能力セミナーだとか、そういう大きなセミナーにおいて、いいですか、説法することになる。そしてここはポイントだぞ、このジュニアーナ・ヨーガの成就者は、いいか、決定権を持つ。つまりこのジュニアーナ・ヨーガの成就者には逆らうことはできない。なぜならば現象界においてすべてを理解しているのがジュニアーナ・ヨーガの成就者だから。いいね。
 メモしてるか? ちゃんとみんな。そしてジュニアーナ・ヨーガの成就者がそこで功徳を積んで、ね、次は大乗のヨーガに入っていく。大乗のヨーガに入った成就者は、いいか、次はスタッフを成就させる役割を演じる。つまりわたしは三万人の成就者を出したいと考えている。そのためにわたし一人で三万人の成就者を出すことはできないだろう。だからここまで上りつめてきた人は、ね、大乗のヨーガ----大乗というのはもともと自己の苦しみだけではなくて他の苦しみ、他の完全なる苦悩というものを取り除く。それが役割である。で、他の苦しみを取り除くために、いいか、この世があるわけだ。そして、ね、弟弟子たちを、成就させることは最高の功徳になる。いいね。だから、もう一度言うよ。大乗のヨーガに入った人は、ここでその人のカルマに応じて、ある人は五人かもしれない、ある人は十人かもしれないけども成就させることになる。
 いいか、次。大乗のヨーガで功徳を積んだ人は、次は自由に純粋アストラルヘ入る訓練をする、ね。そこでわたしから、純粋アストラルの世界でイニシエートを受ける、ね。それはアストラル・ヨーガのイニシエートだ。
 それが完全に終わった段階で次は純粋コーザルのヨーガのイニシエートをわたしから受ける。そしてすべては終わる。これがレインボー・システムだ。
 それからいいね、大師もシャクティーパットがあるから、あるいは弟子を成就させなければならないから、一時的に魔境に入ることがあるかもしれない。その場合は大師はたすきをかけるね、黒いたすきをこうして。だから黒いたすきをしてる大師は今魔境だと考えなさい。なぜならば救済者というものは、それぐらいのハンディ・キャップを負わないといけないね。
 そして大師には降格はない。それはどういうことかというとね、例えばクンダリニー・ヨーガが成就してシャクティーパットをやって落っこったとしよう。でもその大師は次の生では、クンダリニー・ヨーガまでいけるんだね。つまり実際は落ちてるわけじゃないんだよ。わかるね、言ってることは。だから降格はない。しかし、一つのヨーガを成就するまでの人は、これはアップダウンがあるだろう。
 今見てもわかってると思うけども、長くいれば必ず、ね、修行の土台はできあがってくる。そしてわたしは、あなた方が成就することを最高の喜びだと考えている。そのためには鬼になりますよ。今日から。
 実はね、今わたしはシャクティーパット・ツアーやってるんだよ。毎日毎日シャクティーパットを十五人とか、十八人とか、まあ今日からは二十名以上のシャクティーパットがあるわけだけど、スタッフになりたいというのたくさんいる。わたしそれをみんな蹴ってきた。「待て」と。そして、今のオウムの事情話した。パフォーマンスはやりますよと。お布施もしなきゃなんないよと。ね、大変だよと。そしたらほとんどが、「考えます」だ。で、それでわたしはよしと考えている。それでもわたしはスタッフになって成就したいんだというようなシステムづくりができ上がるまで、例えば、ね、新人さんが三十人入ってきてその人が全員ブフーだとしても、そのときにはマハーとかジャナーの人たちがいて、その人たちをきちんと導いていけるようなかたちができた段階で初めて膨張しなきゃなんないんじゃないかと考えています。
 いいですか、そのための、大乗としての、ね、これもうみんなわかったと思うけども、一つの船だよ大きなね。そして皆さんが各パートを担当して最後は船長さんになっていく、プロセスがうたわれている。だから大乗の修行者としての偉大なカルマを積もうじゃないか。ね。お互いにいろんなプライドを持ってるかもしれないけど、それは超さなければならない道だ。いいかな。
 個人的にわたしに話があるんだったら、今日、時間を少しとるから、構わないよ。これ終わったら、来なさい。じゃあ、M、全員にちょっと、わたしに個人的に、「ここでは不満である」とか、「もうこんなんじゃ嫌だ」という人がいるかもしれないから、その人リストをとっといてくれ。そこで受けるから。
 はい、じゃ終わりましょう。ご苦労さまでした。