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◆88/1 上町サンガ
八八年にあたって

 さあいよいよ、一九八八年、ね、今年は、オウム真理教にとって----まあ毎年同じことを言ってるわけだけど----大切な年だね。ここにいる君たちが一人一人成長し、そして来年にはね、ある者は大師、ある者はリーダーとしてきちんと活躍してくれるかどうかが、ね、今後の救済にとって最も大切なことになるわけだね。特に今は、男性のパートではいろいろな人がかなり育ってきてるけども、やぇ----わたしの心の中に男尊女卑というのがあるわけじゃないんだけども----女性のパートが弱すぎる。
 今年は去年に加えてタントラヤーナというものを打ち出す。タントラヤーナ・プロセスというのは何かというと、小乗の「一切を否定する」「一切の欲望を断つ」ということと、それから強靭な精神の集中力、あるいは生命エネルギー、あるいは、ね、純粋な識別の智性ね、これを背景とした修行の完成、その上に乗っかっている大乗の「一切の人たちの苦悩を背負う」、ね、そして「一切の人たちを平等に見る」、ね、そしてこの粗雑次元をすべて、善のエネルギーでね、満ち溢れさせる、いう修行、ね。それに加えてその素晴らしい清らかな心の持ち主でしかわからない、ね、シヴァ神の純粋さ、ね、あるいはグルの意思というものに感応した者のみが行けるタントラヤーナ・プロセスというね、これをあなた方にね、わたしは挑戦状として突きつけようと考えてるわけだ。
 タントラの狙いというものは、わずか一生のうちに最終の解脱の状態、いつも覚めた状態にまで、駆け上がらしてくれるわけだね。よく日本でタントラといって、男と女がセックスしてるね、そういう本が出回ってるけども、あれは大変な誤りである。例えばこのグヤサマジャを見てもわかるとおり----グヤサマジャには偉大な意味合いがあると、ね。この意味合いの奥底にこそタントラの本当の意味があるんだと、ね。それは智性と力の合一、ね。あるいは----いいか、みんな見なさいよ、このシヴァ男神様とパールヴァティーのグヤサマジャを----あなた方がシヴァ神とね、それからパールヴァティーの息子や娘として生まれ変わるための象徴と。ね、いろいろな奥深い意味合いがあるわけだ。
 しかしだよ、あなた方が小乗のプロセス、あるいは大乗のプロセスをきちんと理解していないと、このシヴァ男神様のね、タントラのプロセスというものを理解できない。それほどタントラのプロセスというものは、真に純粋な者のみが感応できる世界なんだ。真に選ばれた者のみが感応できる世界なんだ。
 ここに個我は存在していない。ここにエゴは存在していない。いいか、あなた方は今、なぜオウム真理教にいるのか。あるいは今、何をなすことによってあなた方の目的が達成できるのか、ね、それをよく考えなければならない。
 例えばあなた方が行なっている奉仕の修行についてすらそうだ。今日ね、このあと新しい人の紹介のあとね、狂気の集中修行を出た人たちの体験談を少し発表させようと考えている。それはね、いかに功徳というものが大切であるか、ね、修行者にとって、修行者が、ね、必要なものはただ二言、功徳しかいらないんだ。ね、功徳だけでいいんだということを、今回狂気に出た人たちは痛切に感じている。いいか、スタッフに関しては功徳のない者は修行するなと、そして功徳が満ち溢れてきたら、そのときわたしはあなた方にね、さああなた方の前に、ね、黄色い道が降りてきたよと、あるいはスカイブルーの道が降りてきたよと、あるいはバラ色の道が降りてきたよと、あるいは緑の道が降りてきたよと、あるいは、ね、黄金色・紫色・白銀色の道が降りてきたよと、あるいは透明な道が降りてきたよということを話すだろう。そのときやっと君たちは修行できる。そして、ね、あなた方の蓄えてる功徳によって、一つ、あるいは二つ、あるいは三つの、ね、道を通過した段階で、あなた方の功徳がなくなった段階で、さあ、あなた方はまた功徳を積みなさいと、バックしなさいと言うだろう。
 今年はオウムにとっても、日本にとっても、世界にとっても大変な年だ。あなた方一人一人があなた方の肩に、ね、オウム、日本、世界を、ね、地球をね、しょってるんだぐらいの気持ちになってほしい。
 はい。じゃ、わたしの話はこれで終わりにします。

 君たちは、すごくつらいときにね、また大変なときにオウムに入ってきたと思うんだ。なぜかというとね、今から一年前、あるいは今から二年前の、ね、オウムだったら、まだ世の中に知られてなかったし、適当なことをやってよかったわけだね。例えば、古いスタッフの中では適当なことをやってるのもいるけども、たくさん。それは古い時代のスタッフだ。ところが今はそうではないね。もう会員もどんどん増えてるし、そしてオウムは真理であるとみんなが言い出している。で、真理であるところのスタッフが適当になったらどうなるか、よく考えなきゃなんない。だからわたしも、ね、一年一年厳しさを増している。チェックの仕方はね。だから、そこんとこふまえて、肝に命じて、そして自分たちは真理の実践者なんだと、ね、他の人よりも一歩でも二歩でも、一つでも二つずつでも功徳を積むぞというぐらいの気持ちで実践してください。そうすることによってのみね、本当の意味でのわたしの弟子になることができる。いいね。
(一同)はい。
(尊師)全力でやんなさい。期待しとくからね。
 それからあともう一つ。君たちにはそれぞれリーダーがつく。ね、まだ新しいから。そして君たちもリーダーになっていかなきゃなんない。いいか、下克上だけはするなよ。きちんとリーダーの言う意思を実現して----ま、リーダーがグルに逆らったときだけはまずいけどね、それは----そしてグルの意思というもの、リーダーの意思というものを確実に表現し、ね、そして功徳を積んでください。これはわたしの君たちに対するお願いだ。じゃあ、頑張ってください。