マイトレーヤ正大師特別寄稿 第40回
さあ再び成就へ向かって
ご存じのように、シヴァ大神祭では、今後の教団の救済活動の第1の目的は、霊的精神的進化であるということが打ち出されました。
これは、個々人の幸福にとどまらず、最終的には、霊的精神的に一段高い人類をつくり、我々が理想の未来社会の先駆けとなろうという意味があります。
そして、その大目標からすれば、相対的には小さな目標になりますが、クンダリニー・ヨーガの新たな成就者の輩出ということになります。
ところで、そういう流れの中で、ある正悟師の方から、元正大師というわたしの呼ばれ方は元通り、正大師というように改めた方がいいという提案があり、多くの正悟師方(宗教団体アレフの役員を兼ねる)も、それに同意されるということがありました。
わたしが正大師のタイトルを返上したのは、一昨年の出所時に、一連の事件を背景として団体規制法が導入された際のことです。当然、そういった社会的な要素が主たる理由でした。
しかし、賠償契約が締結され、社会的な問題も徐々に沈静化に向かう中、教団がその活動の最終的目的を上記のように定めるならば、大乗ヨーガ・正大師という霊的ステージ・瞑想ステージの回復をお受けするべきかなと思うに至りました。
その理由の一つとして、自分なりに、グルの説法から、大乗のヨーガのステージの意味合い、すなわち、大乗のヨーガがなすべき教団での役割と、そのステージがなすことができることを見直してみたことがあります。
●1988年4月20日説法
そして、ジュニアーナ・ヨーガの成就者がそこで功徳を積んで、ね、次は大乗のヨーガに入っていく。大乗のヨーガに入った成就者は、いいか、次はスタッフを成就させる役割を演じる。つまりわたしは3万人の成就者を出したいと考えている。そのためにわたし1人で3万人の成就者を出すことはできないだろう。だからここまで上り詰めてきた人は、ね、大乗のヨーガ――大乗というのはもともと自己の苦しみだけではなくて他の苦しみ、他の完全なる苦悩というものを取り除く、それが役割である。で、他の苦しみを取り除くために、いいか、この世があるわけだ。そして、ね、弟{おとうと}弟子たちを成就させることは最高の功徳になる。いいね。
だから、もう一度言うよ。大乗のヨーガに入った人は、ここでその人のカルマに応じて、ある人は5人かもしれない、ある人は10人かもしれないけども成就させることになる。
●1987年10月10日説法
そして、次に大乗のヨーガに入った段階で、その人は一つの軸となって、ね、わたしと離れたパートでも自由に動き、救済活動ができるだろう、ね。
●「レインボー・システム」の表より
大乗のヨーガ(とは)求道者を成就させる役割を演じる。これによって、大乗の仏陀としての基礎を固める。
●1993年(私)マイトレーヤの大乗のヨーガの成就式典
息子として転生し、弟子として転生してきているということは、当然わたしもいずれ彼を離さなければならない時期が来る。離さなければならないとは、独り立ちし、そして多くの衆生のリーダーとし、その世界の救済をしなければならないということである。そのとき彼がしょわなければならないいろんな課題、それを今与えることがわたしの慈愛である。
以上からして、自分のなさなければならない使命とは、グルと物理的に離れたパートである現在の教団において、神々とグル方の祝福を得て、自分のカルマの限り、弟弟子たちの成就のお手伝いをさせていただくことであると確信します。
しかし、もっと重要なことがあります。
成就者を出すためには、皆さんの協力と努力が絶対に必要です。
その中で最も必要なものは、信です。
グルと物理的なコンタクトがない教団では成就者が出ないというのは、グルの法則にかなったことなのでしょうか。そういう人は信と帰依があるのでしょうか。
グルを信じる人は、グルの説く、大乗のヨーガの成就者の、弟弟子を成就に導くカルマというのを信じてください。
現在の教団に、必要なものは、すべて与えられていると信じてください。
苦難を経験し、なおも信を持ち続けた皆さん、今再び解脱へ向かいましょう。