タターガタ・アビダンマ 第一誦品
1−2 問題D

※(1)〜(25)に適切な言葉を入れてください。

 第一番目の(1)、これはだいたいにおいて、神を信奉する国、一国一国に一人ずつの担当の神が存在している。その担当の神が、この(1)の中に統括されるのである。(1)は、(2)に対して崇拝している国をしっかりと守る働きがあるのである。
 第二番目が統治変化自在天空天である。ここの中心的神は(3)であり、つまり龍であり、これは天候その他を担当している。
 そして、第三番目が(4)である。これは、花や木等の生長、生き物の成長等を司っている(2)である。そして、この御使いは妖精たちである。
 第四番目は、守庶民外傷天である。これは、(2)を崇拝する魂が、ケガ、あるいは病気などにかからないように(5)する(2)である。
 そして、これらの四つの神々を四大王といい、この(2)を第一(2)というのである。
 それでは次に、この四大王天の(6)の話をしよう。
 まず、(1)の(6)は(7)(花香居半神音楽神)である。(7)は、鳥のような羽の衣をつけ、そして音楽を担当している。これが(1)の(6)たちである。
 第二番目の統治変化自在天空天の(6)は(3)(龍)である。(3)は自在に変化――まあわたしはこの世界の王であったこともあるわけだが――この(3)にも(6)が存在している。(3)の(6)は白龍、(8)たちなのである。(8)たちは、大きな(3)の木で戯れ、楽しんでいるのである。


◎三十三天
 次は三十三天である。この第二天界に属する三十三天は、中央の(9)と、そして四方に八神ずつ配置し、つまり四×八=三十二の神々の、計三十三の神々で構成されている。
 そして、第一天界は、(10)の裾野で生活し、第二天界は(10)の頂上で生活しているのである。なぜ彼らの住んでいる山を(10)というのかというと、この山は宇宙の創造のときでき、そして宇宙の破壊のとき完全に(11)になるまで、決して壊れることがないから(10)というのである。
 ここで、(9)について少し説明しよう。(9)は、愛欲天界の王といわれている。彼は智慧に長け、そして(12)力が優れている。
 この三十三天界と(13)とは絶えず闘争を繰り返し、優劣を競い合っているのである。もちろん、若干(14)の高いこの三十三天の方が(13)に比べて勝率が高いことはいうまでもない。


◎(15)
 次は、第三天界の説明に入ろう。第三天界の神の名前は、(15)といわれている。この(15)は人間界を含め、自分たちの下の世界、つまり有能神の世界までの生と死を司っているのである。
 日本でいわれている(16)は、この(15)の「優れた(15)子」なのである。彼らは、魂の(17)と悪業の量を量り、そして次の生を決定するのである。
 そして、彼らには(18)がついている。(18)とは何かというと、(15)の意向により、(19)へ魂を連れて行ったり、あるいは動物の世界へ突き落としたりしている魂のことである。


◎(20)
 第四天界、ここは(20)である。つまりこの世界へ転生するためには、煩悩は有していても、(21)が存在しなければ転生しないのである。そして、あの偉大な布施をサキャ神賢に対してなしたアナータピンディカ長者も、この(20)へと転生したのである。第三天界の支配流転双生児天までは、(22)があっても徳があれば転生することができた。しかし、いくら徳があっても(22)が存在していれば、この(20)には転生しないのである。
 一般的に仏教徒において、在家修行の場合、三十三天や、あるいは第一天界の四大王天に生まれ変わるか、この(20)に生まれ変わることが多い。あまり、支配流転双生児天へは生まれ変わらない。なぜならば、仏教では「(23)」という言葉が存在しないからなのである。そして、この第三天界、第四天界は、完全無欠山の上に雲のような形でその空間が形成され、そこで魂は生活をしているのである。


◎(24)
 そして、ここまでが愛欲界である。そして、この愛欲界の王、彼こそは(24)(破滅天)と呼ばれる。この(24)とは、日本語で訳すると悪魔である。つまり、この(24)はすべての神通を持ち、そして、だれもまねのできない大いなる(25)を持ち、それを満足させ、(25)を完成させることを魂に与えることによって、その魂たちを支配する魂なのである。そして、この(24)に打ち勝たない限り、神聖世界へ没入することはできないのである。