タターガタ・アビダンマ 第一誦品
1−3 問題B

◎上位形状界
 それでは、上位形状界の説明に入ろう。上位形状界は、大きく(1)に分けることができる。その(1)は、修行者がどのような(2)をしたかということが、分類の目安となるわけである。
 まず、上位形状界の最も下の世界は(3)が根本となる。この(3)とは、(4)を滅却した魂が、すべての魂の(5)を願う心である。そして、この上位形状界の天界に属するものは(1)ある。

1、 @四つ A三つ B五つ C二つ
2、 @徳の実践 A修行 B法則の実践 C心の訓練
3、 @聖慈愛 A聖哀れみ B聖称賛 C聖無頓着
4、 @苦悩 A煩悩 Bエゴ
5、 @功徳 A解脱 B善行 C成長


 そして、いかなる(6)の(7)に対しても、つまり、いかなる(6)の流れに対しても、その(6)に対して全く(8)しない心を有している魂の行く上位形状界の世界は六つ存在しているのである。

6、 @煩悩 A現象界 Bカルマ C苦悩
7、 @リアクション A苦悩 Bカルマ C悪因の果
8、 @頓着 A苦悩 B動揺 C変化


◎(9)
 それでは、この(9)について少し説明しよう。(9)は、真理の実践者が煩悩を滅却した後、実践しなければならない(10)である。この実践は、聖慈愛、聖哀れみ、聖称賛、そして聖無頓着の四つから形成されている。

9、 @四無量心 A四念処 B四預流支 C四正断
10、 @四つの偉大なる心の実践 A四つの心を専従する処


◎聖(11)
 この聖(11)は、(12)でいう(13)と全く同じ意味合いである。つまり、すべての魂の(14)を願う心。例えば、あなた方の隣人、あなた方の知人、あなた方の友人、あなた方の親族等が、一人一人が本当に(15)を知り、そして(15)を実践することにより、心が(16)され、言葉が(16)され、行為が(16)され、高い世界へ至ってほしいと願う心、これが聖(11)なのである。
 ここで、(17)との区別をしなければならない。(17)とは(18)である。つまり、相手を好きになりたい。あるいは、その相手が物質的に豊かになってほしい。あるいは、好きな相手が出世してほしい等である。しかし、これらはすべて(19)を求める心が対象となっている。よって、(11)と(17)とは違うのである。

11、 @哀れみ A慈愛 B悲哀 C称賛
12、 @心理学 A仏教 Bキリスト教 C巷
13、 @愛情 A愛 Bラブ Cエロス
14、 @幸福 A成長 B善行 C功徳
15、 @真理 A仏陀の教え B宇宙の法則 C修行
16、 @強化 A浄化 B強制 C解放
17、 @愛情 A愛 B恋 C恋愛
18、 @性欲 A愛情欲求 B煩悩 Cエゴ
19、 @安らぎ A相手 B見返り C快楽


◎(20)
 第二番目の偉大な心の実践、これは(20)である。(20)というのは、(21)、(22)という言葉で表現される。この(22)という言葉でなぜ表現されるのかというと、(23)の心と、そして(22)の心とは大変似ているからである。しかし、大きな違いが存在している。(20)は、(24)、あるいは(25)について悲しむのではない。これは、(26)に対して悲しむ偉大な心なのである。

20、 @聖哀れみ A聖称賛 B聖無頓着
21、 @悲 A慈 B慈愛 C悲哀
22、 @悲しみ A悲哀 B慈悲
23、 @慈愛 A慈悲 B悲哀 C哀れみ
24、 @自分自身の不幸 A煩悩 B運命
25、 @自分自身の苦しみ A社会 B他人
26、 @すべての魂の苦しみ A他人 B他の魂 C自分自身


◎(27)
 第三番目は、(27)の(28)である。この(28)は、その心を実践する魂を(29)へと変えてくれる。もちろん、この上位形状界に入るような魂に成長していくわけだから、当然(28)を有しているといってよいのである。この(28)とは、わたしたちがわたしたちの(30)を否定せず、そしてその(30)を心から(31)する心であり、それにより、(30)の持っている(32)をわたしたちも内在できるようになってくるわけである。
 例えば、ある人が偉大なる(33)を積んだと。ところが、自分はまだ(33)を積むことができないと。それに対して(31)する。そうすると、相手の偉大な(33)を積むという実践を(31)する心から、自分もそれを(34)とする心が出てくる。そして、いずれ、(31)の対象となった(33)の実践、これを自分自身も行なうことができるようになるのである。

27、 @称賛 A聖慈愛 B聖称賛 C聖無頓着
28、 @偉大な心 A実践 B修行 C偉大な功徳
29、 @菩薩 A到達真智運命魂 B偉大な人物
30、 @敵 Aライバル B善行 C長所
31、 @供養 A尊敬 B称賛 C実践
32、 @才能 A功徳 B長所 C要素
33、 @悪業 A功徳
34、 @称賛しよう Aまねよう Bやめよう


 このような形で、称賛というものは、わたしたちの(35)を、知能を、そして(36)を増大させるのである。
 逆に、(37)というのは、相手のいい要素をねたみ、そねむがゆえに、自分自身もその(38)ができなくなってくる。そうなると、このそねみ、ねたみは、対象に対する(39)を生起させるだけではなく、自分自身の知能や(36)の(40)にもつながるわけである。よって、この聖称賛の(35)の実践は大変難しいということになる。

35、 @心 A知識 B才能
36、 @智慧 A功徳 B観念
37、 @闘争心 A嫉妬心 B邪悪心 C嫌悪
38、 @まね A努力 B行為
39、 @妨害の心 A闘争心 B嫌悪 C邪悪心
40、 @減少 A阻害 B増大 C崩壊


◎聖無頓着
 そして第四番目、これは聖無頓着の実践である。聖無頓着とは、いかなる(41)の(42)に対しても、それに対して(43)しない実践ということになる。
 (41)の(42)に対して(43)しないとはどういうことであろうか。
 わたしたちの構成要素は五つである。これを「五つの(44)の(45)」といっている。この五つの(44)の(45)は、まず外側から順に、(46)、(47)、(48)、(49)、(50)である。

41、 @煩悩 A苦悩 Bカルマ C悪業
42、 @解放 A苦悩 B苦痛 C喜び
43、 @頓着 A動揺 B感知 C苦悩
44、 @苦悩 Aとらわれ B苦しみ C煩悩
45、 @苦しみ A塊 Bとらわれ C集積
46、 @肉体 A形状-容姿 B感覚
47、 @感覚 A肉体 B形状-容姿 C内臓
48、 @表層意識 A表象 B潜在意識
49、 @識別 A経験の構成 B潜在意識
50、 @識別 A経験の構成 B潜在意識